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一匹の「アリ」が広大な森で天下を目指す。リアルタイムストラテジーゲーム『蟻の帝国――Empire of the Ants』が面白そう。かよわいアリが生き残るには、探索や戦略……そして森の生き物たちとの連携が欠かせない【gamescom2024】

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プレイヤーが操作するのは一匹の「アリ」

過酷溢れる自然の世界で、アリや他の生物たちの軍団を指揮し、領地の繁栄を目指すのが、2024年11月7日発売予定のリアルタイムストラテジーゲーム『蟻の帝国――Empire of the Ants』だ。

『蟻の帝国――Empire of the Ants』レポート:一匹の「アリ」が広大な森で天下を目指すリアルタイムストラテジー_001

フランスの作家であるベルナール・ウェルベルのベストセラー小説『蟻』を原作とし、フランスのパブリッシャー「Microids」がおくる本作。Unreal Engine 5の力で再現されたフォトリアルな森の風景や森の生き物たちの世界を体験できる。

広大な森の前では、極小の存在であるアリはあまりに無力だ。生き抜くためには、探索や戦略……そして森の生き物たちとの連携が欠かせない。高度な戦略たっぷりのリアルタイムストラテジーがプレイヤーを待っている

『蟻の帝国――Empire of the Ants』レポート:一匹の「アリ」が広大な森で天下を目指すリアルタイムストラテジー_002

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電ファミ編集部では、2024年8月21日から8月25日にかけてドイツ・ケルンで開催された巨大ゲームイベント「gamescom 2024」のMicroidsブースにて本作を触らせていただいた。

本記事では、ブース担当者に解説してもらった情報も合わせつつ、本作をプレイした感想をお届けしていく。

取材・文/竹中プレジデント


フランスの森を再現したリアルすぎる植物、生物が生息する広大な森

プレイ開始直後、まず目に飛び込んでくるのは、Unreal Engine 5の力で再現されたフォトリアルな植物や生物が生息する非常に美しく広大な森だ。

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これは、実際にフランスの森で測量を行い、ビジュアル、サウンドを再現したものとのこと。昼や夜など時間帯によって森の姿は変化し、美しきコントラストを見せてくれる。

加えて、季節の概念も存在し、季節が移り変わることで森の景色も変わる。そして季節にあった物語が展開されていく。

そんなリアルかつ壮大な森を舞台に、103683代目の蟻界の救世主である一匹の「アリ」の冒険が描かれるのが本作の物語である。森を探索しながら、他のアリや生物たちと出会い、交流を深めていくことになる。

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ちなみに、ブース担当者によると、本作は「アリ版のゲーム・オブ・スローンズ【※】らしい。恐らく「複雑かつ壮大な権力争いの物語(アリ同士の)」が描かれているという意味だと予想される。日本語での説明ではなかったため、詳細について尋ねることはできなかったのだが、どんな物語なのか……かなり気になってしまった。

※ゲーム・オブ・スローンズ……ジョージ R.R. マーティンのベストセラーシリーズ「氷と炎の歌」をベースにした叙事詩ドラマシリーズ。フ貴族が権力を巡り争いあう物語。

本作は3人称視点が採用されているが、なにしろ操作するのがアリである。地面は近く、植物や動物は巨大に感じる。なんというか……普段見ている景色とスケール感がまったく違う。人間では味わうことのできない非常に新鮮な体験がそこにはあった。

ただ、リアルすぎる表現ゆえ、ガチで虫が苦手な人はトレーラーを見て「いけるかいけないか」を判断してもらったほうがいいかもしれない。

そこまで虫は得意ではなく、部屋の中で見かけたらビクっとなるが逃げ出すほどではない筆者視点では、まったく問題はなかった。「意外とかわいい……」なんて思いながらプレイできた。

アリや他の生き物を指揮して戦う、3人称リアルタイムストラテジー

本作は3人称視点のリアルタイムストラテジーゲームであり、一匹の「アリ」をプレイヤーは操作していくことになる。

とにかく小さくかよわいアリは、過酷な自然界において無力な存在だ。水たまりの中に落ちてしまうと、あっという間に溺死してしまう。敵の軍団に囲まれても無双はできずはかなく散るのみ。それゆえなのか、戦闘でも一切攻撃できない(ゲーム的に)。

では、そんなアリには何ができるのか。それは「自分の軍団を指揮」をすることだ。

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軍団を指定の場所に移動させて敵と戦闘をさせたり、スキルを発動させ軍団を強化させたり、戦場となっているフィールド全体の状況把握と的確な指示が求められる。軍団には属性相性による有利不利がある。戦う敵に有利な軍団をぶつける采配が大事なので、物量で押すだけの戦法では生き抜けるほど優しい世界ではない

初めてゲームを触ったこともあり、情報量、操作量ともに多く感じた。実際に「スリリングな戦闘」が楽しめるのがウリのようだ。今回のプレイでは体験できてはいないが、最大4人によるマルチプレイもあるとのことで、確かな“歯ごたえ”がプレイヤーを待ち受けていると思われる。

しかし、初心者お断りのゲームというわけではない。初心者向けにチュートリアルも用意されているし、操作量が多くて大変に感じた軍団への指示についても全体一括(高難易度では個別でしたほうがよい)も可能。初心者でも直感的に遊べる作品になっているとのことだ。

今回のプレイ中はすべて軍団を一括で、かつ感覚で指示を出していたが、問題なくクリアできた。難易度の低い戦闘だからだと思うが、いきなり難易度に押しつぶされて心が折れる……みたいな作りにはなっていないので、このジャンルが得意じゃないプレイヤーも安心して手を出してほしい。

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『蟻の帝国――Empire of the Ants』は、2024年11月7日発売予定。プラットフォームは、PC(Steam)、PS5、Xbox。価格は4400円だ。

アリの視点で広がるリアルな森の景色は息をのむほどの迫力があった。興味がある方は今のうちにチェック(予約購入orウォッシュリスト追加)してはいかがだろうか。

サブデスク
美少女ゲームとアニメが好きです。「課金額は食費以下」が人生の目標。 本サイトではおもにインタビュー記事や特集記事の編集を担当。
Twitter:@takepresident

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