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『神椿市建設中。』のVR版は、ストーリーへの没入感がハンパない。遊んでみたら本当に自分が主人公になっちゃった【TGS2024】

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物語の主人公ってかっこよくて輝いていて、とても憧れる。筆者もなれるものならなってみたいものだ。

しかし、残念ながらそんな夢みたいな体験をする機会はなかなか訪れない。そう、『神椿市建設中。VIRTUAL REALITY』を除いたら。

本作は2025年2月20日に発売が予定されている『神椿市建設中。REGENERATE』と共通したストーリーを、VRの世界でリアルに体験できるSFダークファンタジーアドベンチャーゲームだ。

プレイヤーである「観測者」は、ある理由で滅びに瀕しつつある街「神椿市」に召喚され、そこで出会った少女「化歩(かふ)」と共に、世界を救う戦いと冒険の旅路を歩んでゆく。

『神椿市建設中。VIRTUAL REALITY』レビュー。ストーリーへの没入感がハンパない。本当に自分が主人公になっちゃった_001

本記事では9月26日(木)から29日(日)まで幕張メッセにて開催されている東京ゲームショウ2024のハピネットゲームスブースにて試遊できる本作の魅力について紹介する。約15分ほどの試遊時間にもかかわらず、その世界に引き込まれる圧倒的なゲーム体験をすることができたのでその感想をお届けしよう。

文/fab
編集/柳本マリエ


VRだからこその体験。2Dアドベンチャーゲームでは味わえない魅力

『神椿市建設中。VIRTUAL REALITY』は上述の通りVRのアドベンチャーゲームだ。しかしながら「VRとアドベンチャーゲームの相性ってどうなんだろう」と、本作を試遊する前の筆者は正直想像もつかず、疑問に思っていた。

ところがいざ実際にプレイしてみると、そこには筆者の想像を超えた世界が広がっていた。VRだからこそ、“すぐそこにいる” キャラクターや敵、首の回る範囲ならどこまでも景色が広がる風景。筆者がVRゴーグルとヘッドセットをつけた瞬間からそこはTGSの会場ではなく、「神椿市の世界」にいたのだ。

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今回の試遊ではまず簡単なあらすじから入るアドベンチャーパートが展開された。自分と化歩、そして「L」というもう一人の少年が謎のデカい敵と対峙している。

アドベンチャーゲームなので、基本はテキストを読み続けていくゲームシステムなのだが、本作は“VR”。自分は物語の主人公なのだ。つまり会話中いつでも好きな方向を見ることができる

話しかけてくる化歩やLの方向を向いてもいいし、敵対しているデカい敵の方に集中して話を聞いてもいい。自分の動きとリンクして物語が進んでいく様子は、筆者をよりゲームにのめり込ませていった。

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さらに作中ではプレイヤーを助けるために化歩が覚醒(変身)するシーンがあるのだが、筆者は特にそのシーンが印象に残っている。化歩の周りにピンク色のキラキラとした物体が輝きはじめ、手を伸ばせば触れられるのではないかと錯覚してしまうほどの3Dによる奥行き表現が圧巻で、鳥肌が立ってしまった。

これらは2Dのアドベンチャーゲームでは味わえないVRならではの特徴のひとつと言えるだろう。実際に目の前で展開されるストーリーに筆者は釘付けになり、より没入感のあるゲームプレイを体験することができた。実際にブースに立ち寄って、ぜひその目で体感してみてほしい。

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テキストを読むだけじゃない。実際に身体を動かして戦うからこそ臨場感あふれるゲームプレイに引き込まれる

アドベンチャーゲームの多くは、テキストを読み進めて行くことでストーリーが進行していくゲームスタイルが基本的だ。中にはゲーム内の選択肢などで物語が分岐する作品も存在する。

本作では通常のアドベンチャーパートに加えて、敵との戦闘パートが存在する。本試遊内では実際に対峙していたデカい敵「でかると」との戦闘を行うことができた。

プレイ前は「戦闘」って何をするのかわからなかった筆者だったが、右手のコントローラーで銃を撃つことで攻撃を行い、振ることでリロード。左手のコントローラーでは盾を張りガードを行うようだ。自分の体力が減ってきたら化歩の魔法で回復することができる。

攻撃といってもただボタンをポチポチ押すだけの単純なものではなく、実際にコントローラーを傾けて敵を狙う必要がある。それは盾によるガードも同様で「でかると」が飛ばしてくる物体をうまくいなすことが求められる。

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このシステムもVRだからこそより臨場感のある演出になっており、2Dのアドベンチャーゲームでは味わうことができない体験だ。自分の攻撃が当てられるかどうかで戦局が変わってくるとなると、おのずと銃(コントローラー)を持つ右手にも力が入ってくる。みんなと力を合わせて戦い、そして勝利した際の喜びも格別だった。

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といったところで今回の試遊は終了、とても充実した15分間だった。今回体験できた部分は物語全体のほんの一部だろう。正直なところ、こんなにもアドベンチャーゲームとVRの相性が良いとは思わなかった。なおブースではピールオフ広告も実施しており、ステッカーを剥がして持ち帰ることもできるそうだ。

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『神椿市建設中。VIRTUAL REALITY』は現在鋭意開発中。たった15分程の試遊時間でもスゴさを実感することができた本作が、完成を迎えたらどうなってしまうのか……。想像するだけで楽しみすぎる。TGS2024に参加予定の方はぜひブースに立ち寄って、本作を遊んでみてはいかがだろうか。

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ライター
気になったゲームは古今問わず遊ばずにはいられない性格。シリーズ物も大好き。 中学生の時に東方Projectに触れてからゲーム音楽へ目覚め、アトリエシリーズと出会い覚醒。普段聴く音楽が9割ゲーム関連となってしまった。 幅広いジャンルのゲームを遊びながら、まだ見ぬゲーム音楽との出会いを求めて日夜探求し続けている。
編集
幼少期からホラーゲームが好き。RPGは登場人物への感情移入が激しく的外れな考察をしがちで、レベル上げも怠るため終盤に苦しくなるタイプ。自著『デブからの脱却』(KADOKAWA)発売中
Twitter:@MarieYanamoto

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