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味わえるのは「ひとつ次元の上がったパルクール移動」。オープンワールドRPG『Neverness to Everness』の「反重力移動」がクセになる爽快感。重力を無視して駆け回るのが、とにかく気持ちいい!

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『Neverness to Everness』(以下、『NTE』)は、大都市「ヘテロシティ」を舞台にしたオープンワールドRPGだ。

この都市では、ごく普通の人間と、「異象(アノマリー)」と呼ばれる奇怪で異常な存在が共存している。異象には色々な個性がある。人間と仲良く暮らす異象がいる一方で、迷惑ばかりもたらす困った異象もいる。

ヘテロシティでは異象が起こす事件のせいで、「平凡な日常」がいつ「カオス満載な異常」になるかわからない。

『Neverness to Everness(NTE)』中国語版CBTプレイレポート:『幻塔』開発元の新作オープンワールドRPG_001

そこで出番になるのが、異象に対処する専門家「異象ハンター」だ。異象ハンターは、トラブルを起こす異象を専用カプセルに収容、あるいは排除して、街の平和を守っている。主人公もそんな異象ハンターのひとり。

街の人を泣かせる異象がいるって? そんな時は主人公たちにお任せあれ!

暴れる「異象」に鉄拳制裁、カプセルに収容しちゃえば一件落着!
ヘテロシティを駆け回り、「異象」をぶっ飛ばしてお悩み解決!

笑いあり涙あり。ポップでライトでゴキゲンな仲間たちとくり広げるヘテロシティの異常な日常は……まるで日曜日の朝のヒーローになったみたいな気分!!

『Neverness to Everness(NTE)』中国語版CBTプレイレポート:『幻塔』開発元の新作オープンワールドRPG_002

それに、この街で体験できるのは異象とのバトルだけじゃない。

あちこちで買い物したり、ハウジングで自宅を作ったり、カフェを経営したり、マイカーでドライブしたり、道ばたのカプセルトイをめいっぱいガチャガチャしたり……とにかく遊べる要素がたくさん!!

街を探索するときにイチオシなのが、仲間の特殊能力を使った「反重力移動」。重力を無視して、ビルや家屋の壁面を走り回るのがとにかく気持ちいい!

『Neverness to Everness(NTE)』中国語版CBTプレイレポート:『幻塔』開発元の新作オープンワールドRPG_003

この記事では、11月28日~12月2日の期間で開催された『NTE』中国語版クローズドβテストに参加してのプレイレポートをお届けしていく。

笑えてワクワクするコメディタッチで描かれた世界観、漫画やアニメ的な表現も盛りだくさん。そんな『NTE』のカオスな日常を紹介していきたい。

『Neverness to Everness(NTE)』中国語版CBTプレイレポート:『幻塔』開発元の新作オープンワールドRPG_004

文/夏川77
編集/竹中プレジデント

※本稿は、中国大陸のサーバーで行われた『Neverness to Everness』初のクローズドβテストに参加したプレイレポートです。記事中の画像は全て中文簡体字ですが、正式リリース時は日本語でサービスが提供される予定です。


人間と、奇怪で異常な存在「異象(アノマリー)」と共存する大都市「ヘテロシティ」で巻き起こる異常な日常

本作の舞台となるのは「ヘテロシティ」という大都市。

ヘテロシティで、ごく普通の人間とともに暮らすのが、「異象(アノマリー)」と呼ばれる存在。「異象」とは、その字面の通り、奇怪で異常な存在(あるいは現象)の総称だ。

この街で日々巻き起こる事件やトラブルを解決するのが、プレイヤーである主人公の役目となっている。

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大都市ヘテロシティ。正面に見るからにヤバそうな高層ビルがあるが、正体は不明

今回参加したクローズドβテストでは、主人公が「異象管理局」を訪れるところからストーリーが始まった。

ニューゲームを選ぶと、アッパーチューンなヒップホップが流れ、高速を飛ばす車の後部座席に座っている主人公の姿が映し出される。

そして、その車を運転制御している異象がひとり。見た目は人間の手首から先だけ。色は紫。「やれやれ、この先どうなっちゃうんだろうな」という低いテンションの主人公を無視して、ゴキゲンに自己紹介を始める。

『Neverness to Everness(NTE)』中国語版CBTプレイレポート:『幻塔』開発元の新作オープンワールドRPG_006

……このゲーム、世界観が異常だ!!

でも音楽がいいし、この異象も悪いやつには見えない。「細かいことはひとまず置いておいて、この世界観を楽しんでくれよな!」という勢いを感じる。

その後、異象管理局に送り届けられた主人公は、偉い人から「何も思い出せないの? でもまあ外で働いてきなよ」」といった感じのことを言われ、今後はヘテロシティで生活するよう命じられる。

こうして主人公の異象ハンターとしての生活が始まる……わけなのだが、主人公にはいろいろなものがない。記憶を失っているから自分が何者なのかわからないし、住む場所もない。スマホすら持ってないし。

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異象ハンターとしての初ミッションで、パーティメンバーに加わるミント

ついでに言うと、異象ハンターとしての免許も持っていない。偉い人から直々に抜擢されたから、免許なしで異象ハンターをやっていいっぽいけど……。こんな状態で、本当に新生活が始まるの?

……まあ、なんとかなるでしょう!

根拠もなくポジティブでいられるのは、この世界がギャグマンガやアニメの世界にインスパイアされているのが、イベントシーンの端々から見て取れるからだ。

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……このゲーム、作りこみも異常だ!!

主人公がヘテロシティで異象ハンター稼業を始めるにあたって、拠点となるのが「骨董品屋エイボン」。表向きは骨董品屋なのだが、異象に関する悩みを解決してくれることでも知られている。

下の画像に収められているメンバーのうち、序盤でパーティに加入するプレイアブルキャラクターは約半数だ。エイボンのメンバー全員が性格も能力も尖っていそうなので、早々に全員がプレイアブルになることを期待したい。

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骨董品屋エイボンのメンバー

他にも、最初に訪れた異象管理局では特殊部隊のようなエリートメンバーを目にする機会があった。彼らもプレイアブルキャラクターらしい。

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異象管理局で見かけた先輩

イヌ科の獣人! オッドアイで目元に傷がある!!

中央の彼に目を奪われてしまったが、両隣の人物からも「優秀そう」な気配がにじみ出ている。

このゲームはコメディタッチで進むシーンが多いので、彼らとストーリーイベントをともにすることがあれば、緊張感が抜けるような展開やおふざけも用意されているのではないだろうか。楽しみだ。

「異象(アノマリー)」に関するお悩みは骨董品屋エイボンにお任せ!

骨董品屋エイボンには、異象に関する悩みを抱えた一般人が訪れる。解決するためには、原因となっている「異象を突き止めて取り除く」ことが必須だ。

異象のせいで、街の一部が異空間になっているのはよくある話。そのたびに主人公たちは、異空間に行って異象とバトルをすることになる。勝利すれば異空間は消失。街は元の姿に戻って、事件はめでたく解決だ。

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何度も街のトラブルを解決していると、なんだか自分が日曜日の朝のヒーローになったような気分になってくる。

コメディ基調のイベント、ポップで明るいキャラクターたち、マンガやアニメのような分かりやすい演出、キメるときはバッチリとカッコいい演出が入るアツさ……。

肩の力を抜いて、良い意味で脱力しながらストーリーを楽しめる。筆者的には、この雰囲気が『NTE』の大きな魅力に感じた。

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ミントの平謝り
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早霧(サキリ)が推理中
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ナナリ、びっくり
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ナナリ率いる「コリンスファミリー」
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ミントと主人公のカットシーン。この1枚だけでアツい雰囲気が伝わるのではないだろうか

描かれるストーリーも、現代人なら「わかる~」と共感できる要素が散りばめられていておもしろい。

たとえば、あるメインミッションでは「アプリで知り合った相手と恋人になりたい」という相談を持ちかけられる。正直「知らんがな!」とは思いつつも、苦悩はわかる部分もある。まあ、これも骨董品屋エイボンのお仕事ってわけ。

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ときには、実家がケーキ屋を営む女の子から助けを求めるメッセージが届くことも。

どうやら、「甘いケーキが苦くなることがある」らしく、異象のせいではないかという相談だ。

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「この子の料理が下手なのでは……?」と疑うのは野暮である。異象! 異象のせい!

試食させてもらったケーキはもちろんおいしかった。こんな素晴らしいケーキをマズくする異象がいるなんて……デリシャスがプレシャスじゃない……! すごくキュアなんとかな気分になる!!

この事件の解決はキュア無免許に任せて!

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「異象(アノマリー)」絡みのトラブルは、なんやかんや戦闘で解決

そんなコミカル展開もありつつも、異象とのトラブル解決はほとんどが最終的には戦闘になる。

戦闘では、通常攻撃ボタンを連打しているだけでサクサクと攻撃が繋がり、それだけでも十分に爽快感がある。

そこに必殺技、EX攻撃、バフを連携させれば、画面はさらにスタイリッシュに。爽快感もさらにアップする。戦闘時間だって大幅に短縮することができる。

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敵から赤く光る予兆が出たら、強力な攻撃が来るサインだ。上手に回避を合わせたい
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回避で自キャラが青く光ったら、ジャスト回避に成功したサイン。カウンターで、敵のブレイク値を通常攻撃よりも多く溜めることができる
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ブレイク値が一定まで溜まると、敵は一時的に行動不能になる。ラッシュを叩き込むチャンスだ

キャラクターごとに属性が設定されていたり、装備品でステータスが強化される要素もあったりしたが、とくに深く考えずにガチャガチャ操作するだけでも十分楽しむことができた

とくに、ジャスト回避はタイミングの判定がかなり甘め。「もしや自分はこのゲームが上手なのでは?」という気持ちに何度もなった。

戦術や属性の相関関係、立ち回りを意識するのは、育成や強化が不足していると感じてからでもおそらく問題ないだろう。

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キャラ性能を向上させる、ディスクのような装備品(孤盤)。この画面を開くだけで各キャラがスタイリッシュなポージングをしてくれるので、ひと通り見てみたくなる

また、異象のトラブル解決は、メインミッションなど特定のイベント内だけでなく、マップ上からサーチすることも可能だ。

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マップ上の各エリアに1基はある、「ヴェルテハイモー塔」にアクセスすると、未解決の異象の委託をチェックすることができる
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未解決の委託を選択して決定すると、異象が出現しているエリアを絞り込んでくれる

異象との戦闘は「ヴェルテハイモー塔」から未解決の異象の委託をチェックしなくても発生することがある。

ヘテロシティを散策していると、人気のない裏路地や、一般人は立ち入らないビルの屋上などで、人知れず異象が大手を振っていることがあるのだ。

そういった異象とは、問答無用で戦闘になることが多い。パーティの仲間たちと連携しながら、サクサク倒してしまおう。

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街中の異象は、排除すると宝箱が開けられるところまでがセット

異象はそれぞれ非常に個性豊かで、戦闘の雰囲気も大きく異なることが多い。異象と出会うたびに「この異象とはどんなイベントが起きるんだろう?」というワクワクを感じさせてくれる。

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ライター
『討鬼伝』シリーズを3000時間やり込んでいる元麻雀プロ。家を出て5メートルで職務質問されたことがある。中世ヨーロッパ風ファンタジーが好きで『ファイナルファンタジータクティクス』が最も好きだが、三国志など古代~近世の東洋も好き。好きな武将は細川政元。
Twitter:@natsukawa77tem
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美少女ゲームとアニメが好きです。「課金額は食費以下」が人生の目標。 本サイトではおもにインタビュー記事や特集記事の編集を担当。
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