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味わえるのは「ひとつ次元の上がったパルクール移動」。オープンワールドRPG『Neverness to Everness』の「反重力移動」がクセになる爽快感。重力を無視して駆け回るのが、とにかく気持ちいい!

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ヘテロシティは街歩きが楽しい

ヘテロシティは、街中を散策するのがとにかく楽しい。

全体マップを眺めていると、「ここ、まだ行ったことないな。何があるんだろう?」という気持ちに自然となってくる。

『Neverness to Everness(NTE)』中国語版CBTプレイレポート:『幻塔』開発元の新作オープンワールドRPG_031

商店が立ち並ぶ坂道

さまざまな種類の店があり、置かれている商品も店ごとに特色がある。店の外観も現実の都市にありそうなものばかりで、「ここは何屋さんかな?」とつい足を踏み入れたくなる。

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アーケード街にも、たくさんの店がある

基本的に食品系のアイテムは、HPダメージを回復したり、戦闘中に役立つバフを一定時間もたらすものが多い。

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ラーメン屋

そのままでは使用できない食材系のアイテムは「カフェ経営」で役に立つため、まとめ買いができるようになりたい。とはいえ、それは主人公のお財布と相談だ。

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お肉屋さん。ここの食材があれば、カフェでハンバーガーなどのメニューが増やせる

家具、アクアリウム、雑貨などは、購入した物件を飾りつける「ハウジング」で利用可能。家の中に好みの雑貨や家具を配置して、自分だけの快適な拠点を築きたい。

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アクアリウムショップ

道ばたや施設内で、カプセルトイのマシンを見かけることがある。もちろん回して遊ぶことが可能だ。

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カプセルトイ

入手した玩具は、自宅で飾ることができる。コンプリートを目指して、ついガチャガチャ回しまくりたくなる。

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投入金額を、1回と10回から選べる。それにしてもこのカプセルトイ、すごく仮面がオシャレなヒーローですね!

ハウジングは、不動産屋で物件を選ぶところからスタート。立地がさまざまで、非常に高い買い物となるため、ぜひ吟味してから購入したい。

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購入したマンション
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おそらくこの画面から家具の配置ができる。今回のCBTでは、実際に配置した部屋を見られなかったのが残念

カフェの経営も、物件を購入(投資)するところから。メニューや従業員を設定すれば、時間経過で主人公に配当が入るようになる。

メニュー設定、在庫の追加、従業員の配置など、理想のカフェを軌道に乗せたいと思うと、やりたいことがたくさん出てきてしまう。

本編の合間に楽しめるSLG的要素だが、時には異象ハンターを休業して、カフェオーナーに没頭するのも良いかもしれない。

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全然軌道に乗っていないカフェ。画面右の報告を見ると、「大声で喧嘩になった」がズラリ。他には「待たされすぎて不満」「口論になった」と、とにかく苦情しかない。そもそも従業員がおらず、提供されるメニューもないのに、配当はもらえる。お客さんが何に金を払っているのか謎だ

ヘテロシティには、電車などの交通機関があり、ファストトラベルが使用できる地点も。しかし大半のエリアは、徒歩で向かうことになる。そこで役立つのは自動車だ。自動車を利用すれば、徒歩の何倍もスイスイと距離を稼ぐことができる

車を利用する手段としては、レンタカーと、自分で購入するマイカーがある。マイカーは当然値段が張る。そのため、「とりあえず運転してみたい」場合はレンタカーを選ぶのも良いのではないだろうか。

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レンタル可能な道ばたのレンタカー
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あっ、事故りました
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運転が下手すぎたせいで渋滞に! ごめんなさい、レンタカーもうやめます!

もし、レンタカーじゃなくマイカーがほしい場合は、ヘテロシティにある「New Way」というカーディーラーに行けば、新車を購入することができる。

余談だが「New Way」は中文版だと「新越」という表記だったため、すごく新潟にありそうな店だな、と思ってしまった。

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カーディーラー

ちなみに運転中に速度を上げると、画面端に白い効果線が走る。カーステレオからは専用のBGMが流れていて、ヘテロシティでのドライブはなかなかゴキゲンだ。

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今回、筆者はPS5コントローラでプレイしていたのだが、運転中はトリガーボタンにアダプティブトリガーが適用されていた。アクセルを踏み込むには、意識してトリガーを押し込む必要があるのだ。

徒歩のみで散策していたとしたら、アダプティブトリガーの機能には気付かなかったので、車の運転がより「特別な体験」として印象に残った。

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あっ

マイカーは衝突などでダメージを負うと、最終的に廃車になる。その前に修理屋に持ち込んで耐久力を回復させよう。

ただし、この「見えない壁」に激突した衝撃はさすがにダメージとしてカウントされていないようだった。ひと安心である。

イチオシ、反重力移動

車での移動も魅力的だが、どうしても狭いエリアで小回りを利かせるのは難しい。そのため、移動の基本はやはり徒歩になる。

その時に活きるのが、筆者的にこのゲーム最大の目玉に感じた「反重力移動」だ。スキル発動中の一定時間に限るが、ゲーム内の重力から解放されて、家屋やビルの壁面を自在に駆け抜けることができる。

この反重力移動は、言うなれば「ひとつ次元の上がったパルクール移動」だ。重力を無視して駆け回るのが、とにかく気持ちいい!

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空に向かってダッシュ!
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壁を走り切ると、一瞬体が浮く。そして次の足場に着地

そびえたつ建物を軽々と飛び越えて、目的地まで最短距離で移動するのは、とにかく「爽快」のひと言に尽きる。

スキル使用後はクールタイムがあるので、連続使用はできないのだが、再使用までかかる時間はそれほど長くない。

そのため、反重力移動で高所に移動→グラインド(滑空)で空中散歩しつつ前進→適当に着地してまたスキル使用、をくり返して、どんどん目的地までの距離を詰めることができる。

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「ヒュパ」というお助けキャラの力を借りたグラインド移動。これを利用しないと、落下ダメージで戦闘不能になることがある

この非常に魅力的な反重力移動は、ナナリが持つ特殊能力だ。当然ながら、ナナリがパーティメンバーに加入していないと使用できない。

主人公は使用できないため、最序盤でビルの壁面を上りたければ、純粋に筋力でがんばってもらうしかない。

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ナナリの真似!
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無理でした。普通によじ登ります。

非常に広大で迷子になりそうなヘテロシティだが、ナナリの能力で一気に駆け上がって見下ろしてみれば、「なんてことはない」とホッと一息つくような気分になれる。

「異象と人間が共存するヘテロシティは、すごくいいところだ……」

ビルの頂上から大都市を見下ろしていると、自然とそんな気持ちが湧いてくる。

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異象? 仕様? バグった? ヘテロシティで仲間と過ごす日常はカオスに満ちている

『NTE』の舞台であるヘテロシティは、あらゆるところで異常事態に遭遇するゲームだ。

そのため、「これは異象のせい!」と思う不可思議な経験をたくさんすることになるのだが、中には「バグじゃないか?」と思うような経験をすることもある。

異象のせいではないとすれば、仕様なのか、バグなのか……。ゲーム中の主人公は「異象の鑑定師」と呼ばれる能力を持っているが、プレイヤーが見分けるのは難しすぎる。やっぱり、異象のせいなのかもしれない!

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背景の色が消滅! これは異象のせい
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何を言っているのかサッパリ分からない。これも言語設定とかではなく、異象のせい

ひとつ、今回のCBTで筆者が遭遇した、バグかと思いきやバグではなかった例を紹介したい。

街を散策していると、異象とのバトルが発生した。そこでいつものように連携を駆使しながら攻撃を重ねていたところ、突如画面が固まってしまったのだ。

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実際に固まったときのスクリーンショット

おっと、進行不能系のバグに引っかかったかな?

そう思いつつもゲーム画面では、こちらの攻撃エフェクトはまだ継続している。しばらく様子を見てみたところ……

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なんと画面表示が自動販売機のメニューに!!! どうやら、戦闘中に自動販売機にアクセスしてしまい、購入画面に遷移するのに時間がかかっていたらしい

いや、異象と戦ってる最中なんだけど!?

ジュース買ってる場合じゃないよ!! 異象さん、左隣で待ってくれてるけど、ジュースおごらないよ!?

戦闘中の自動販売機の使用は、いずれ不可能になるよう調整が入るのではないかと思う。しかし、「バグったわ……」という絶望状態からの「違ったわ!!」というテンションV字回復は、いまどき珍しい体験だと思った。

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そもそも道ばたの自動販売機で買い物ができることを、あの戦闘を経験して初めて知った

ヘテロシティを散策していて、どんな異常な体験をしたか。SNSで共有したくなるし、他のプレイヤーの体験談もぜひ見てみたい。正式リリース後が楽しみだ。

なんでもアリなカオスな世界が広がるヘテロシティ。そんな街が舞台だからか、そこで暮らすキャラクターたちがどんな事件に遭うのか、次のメインミッションは何が主軸のどんなエピソードになるのか、まったく予測がつかない。

いずれにしても信じられるのは、「ヘテロシティで仲間と過ごす日常は、どんな異常に振り回されてもきっと楽しい!」ということだ。

『Neverness to Everness(NTE)』中国語版CBTプレイレポート:『幻塔』開発元の新作オープンワールドRPG_059

『Neverness to Everness』(『NTE』)は、『Tower of Fantasy』(幻塔)の開発元のHotta Studioがおくる、PC、Android、iOS向けの超現実アーバンオープンワールドRPG。基本プレイ無料で、サービス開始時期は未定だ。

正式リリース時期や、今後もβテストがあるのかなどが気になる方は、『NTE』の公式HPや公式SNSなどをぜひチェックしてみてほしい。

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ライター
『討鬼伝』シリーズを3000時間やり込んでいる元麻雀プロ。家を出て5メートルで職務質問されたことがある。中世ヨーロッパ風ファンタジーが好きで『ファイナルファンタジータクティクス』が最も好きだが、三国志など古代~近世の東洋も好き。好きな武将は細川政元。
Twitter:@natsukawa77tem
サブデスク
美少女ゲームとアニメが好きです。「課金額は食費以下」が人生の目標。 本サイトではおもにインタビュー記事や特集記事の編集を担当。
Twitter:@takepresident

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