2月21日は『スターフォックス』が発売された日だ。

『スターフォックス』は、1993年2月21日に任天堂から発売されたスーパーファミコン用ソフト。”戦闘機アーウィン”を操り、悪の科学者アンドルフとの戦いに挑む3Dシューティングゲーム。

『スターフォックス』は、カートリッジにスーパーFXチップ(三次元描画方面強化回路)を搭載したスーパーファミコン用ソフト初の3D作品。すべてがポリゴンで描かれた立体的な空間は衝撃的で、建物の高低差を活かした演出や障害物を立体的に避けていく操作など、3Dシューティングの醍醐味が詰め込まれていた。
本作発売翌年の1994年にはプレイステーションやセガサターンが発売となり、本格的なポリゴンゲームが台頭するようになるが、スーパーファミコンで「動く3Dポリゴンゲーム」が体験できたことに、当時のゲーマーたちは驚かされた。

既存のSFとは異なる独自の世界観も特徴的で、登場するキャラクターは動物がモチーフ。プレイヤーが操作することになる主人公のフォックスはキツネである。
キャラクターの魅力、ストーリーの描き方も秀逸で、『スターフォックス』では同時に出撃する僚機との通信シーンが頻繁に描かれる。ファルコ、ペッピー、スリッピーらチームメンバーが状況に応じて通信で場を和ませてくれたり、チームとしての一体感が会話で描かれることにより、没入感を高めている。

フォックスは、のちに『大乱闘スマッシュブラザーズ』でプレイアブルキャラクターとして登場しているので(ファルコは『大乱闘スマッシュブラザーズDX』から参戦)、『スターフォックス』をあまり知らない人でもなじみがあるのではないだろうか。

『スターフォックス』は、続編となる『スターフォックス2』の発売が予定されていたが、NINTENDO64の発売が迫っていたこともあって発売中止となる。
だが、2017年6月27日に発売されたニンテンドークラシックミニ スーパーファミコンに『スターフォックス2』が収録され、お蔵入りしたソフトが日の目を浴びることになった。このエピソードは社長が訊く『スターフォックス64 3D』で詳細が語られている。また、2019年12月からはNintendo Switch Onlineでも配信が開始されている。
