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『崩壊:スターレイル』のアナイクス……アナクサゴラス先生がおもしれー男すぎるので語らせてほしい。おもしれーっていうか、どうかしてる

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『崩壊:スターレイル』のver3.2をクリアしました。

いやあ、2周年パッチというだけあって、気合入ってましたね。

アナイクスはどうかしてるし、キャストリスも強いし、アナイクスはどうかしてるし、石いっぱいもらえるし、アナイクスはどうかしてるし……え? 「どうせアナイクスの話しかしないんだろ」って?

私の話を遮るなと言ったはずです!!!!!!!!!!

すいません、取り乱しました。

ということで、アナイクスのことを書きます。

『崩壊:スターレイル』のアナイクス……アナクサゴラス先生がおもしれー男すぎるので語らせてほしい_001

文/ジスマロック
編集/実存

※こちらの記事には、『崩壊:スターレイル』ver3.2のネタバレが含まれています。ご注意ください。

※この記事は『崩壊:スターレイル』の魅力をもっと知ってもらいたいHoYoverseさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。


なんなのこの人……

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実際、ver3.2自体は普通に面白かったと思います。
待望のキャストリスも出たし、ストーリーも盛り上がってたし。

でも、私の場合、アナイクスに「なんなのこの人……」と思っていたら、終わってしまった。最初から最後までアナイクスに「なんなのこの人……」と思わされっぱなしで、ひたすら困惑しているうちに、ストーリーが終わった。なんなんだコイツは。

こういう「天才キャラ、学者キャラ」みたいなヤツって、なんだかんだ作劇上便利だからストーリー中ずっと出てきたり、いつの間にやら常識人ポジみたいな枠に収まってることもあると思うんですが、アナイクスはただひたすらに困惑をまき散らして退場した。これが真の天才か。

なので、今のとこアナイクスが一番好きですね。
え、文章のロジックが通ってない?

私の話を遮るなと言ったはずです!!!!!!

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アナイクスのどのへんが好きかって……まあストレートに「どうかしてるところ」なんですが、それ以上に「人生が楽しそうなところ」ですかね。彼、人生楽しそうですよねー。このゲームで一番人生を謳歌したキャラなんじゃないか? 内田雄馬の演技も楽しそうなんだわ!

普段の自尊心が満ちあふれすぎてる態度といい、男女平等ロジカルドロップキックみたいな言動といい、アナイクスはアナイクスの思うがままに人生を全うしてしまった感じがすごい。

だって、黄金裔ってみんなそれなりに悲壮な過去とか覚悟とか背負ってるのに、アナイクスだけ「よっしゃ真理証明しちゃお~🤟」みたいなノリで動いてるじゃないですか。キャストリスとの温度差がすごすぎるだろ。もうちょっと気遣えよオマエ。そこに気を遣わないからこそのアナイクスとも言えるが!

それこそ、辞世の句を「さようなら、また来世で会いましょう。」の一言だけで済ませるところとか、いくらなんでもアッサリしすぎだろと。せっかくキャストリスがいい感じの感動ムード作ったのにこの男は!!

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このシーン、全アナイクスで一番好きかもですね。

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ただ、さすがの天才アナクサゴラスというだけあって、アナイクスが出てきてから、ようやく「オンパロスの話」が面白くなった感じはします。ストーリー的な意味でも、世界観的な意味でも。

これ、なんか根本的な質問になってしまうのですが……
みなさん、オンパロスの話ってちゃんと理解できてますか?

自分、正直あんまり全容が把握できてませんでした。
良くて6~7割、悪くて4~5割くらいの理解度だった気がします。

「オンパロスがヤバいことになってるので、黄金裔のみんなとタイタンを倒してなんとかする」という大筋はわかってるけど、「タイタンを倒してどうなるのか」とか「火種を手に入れたからなんなのか」とかが、イマイチよくわからなかった。が、アナイクス先生が出てきてから一気に理解が進んだ。

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要するに、オンパロスは歴史を繰り返している。

火を追う旅の果てに、この世界は新たな再創紀を迎える。
しかしそれは、現在のオンパロスの「前」にも行われていた。

サーシス、タナトス、ニカドリー……現在では恐ろしいタイタンとされている存在も、元は「人間」だった。しかも、それは「火種」を背負う半神だった。世界が終わりを迎えた時、「火種」を背負う半神は新たなタイタンとなる。つまりこれ、無限ループじゃね?

半分自分用に、ちょっと整理してみよう。

カリュプソーやゴーナウスたちが、火種を集めて半神になる

火種集めが完了、世界が終わってリセットされる

半神となった旧世界の英雄たちが、新世界のタイタンになる

そのタイタンを、次の黄金裔が倒そうとする

火種を集めて半神が増えてきた(今ココ!)

これ、無限ループじゃね?

この「結局いまやっていることを進めても、同じ結末になるだけなのでは?」というオンパロスのどん詰まりの現状が解明されてから、世界観にグッと入り込めた感じがします。ありがとうアナイクス先生。

しかも、タイタンになったら前世の記憶は消えてしまうらしい。
では、すでに半神となったモーディスやキャストリスは? みんな、世界を作り直したら忘れてしまうのか? この旅の最後に、「記憶」は残っているのか? タイタン化のシステム、だいぶエグい。

もっと言ってしまえば、オンパロスのストーリー自体に「なにを楽しみに読んでいけばいいんだ?」と思ってすらいたのですが……おおまかな世界の構造と、なんか絶望的な状況が見えてきたので、急にワクワクしてきました。やっぱり絶望感だよね。

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真面目に考えると、アナイクス周りの話は「人間の知性と探究心は、いずれ人智の届かぬ存在(神)すら解明するだろう」といった人間讃歌を感じるので、そこはかなり好きです。

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「僕には理解できない。もし先生の理論が真実なら、あなたがタイタンになったところで前世の記憶は残らないはずだ…なのに、神になる意味なんてどこにある?」

「意味ならあります。たとえ本当に自分が何者かを忘れたとしても、頭は変わらず切れるはずですから───」

「前世の記憶を取り戻すなんて簡単なこと。
 それに、あなたもいるじゃないですか?」

まぁ、アナイクスはタイタンになっても思い出す気マンマンらしいですが。
なんなんコイツ?

いや、自分で証明した真理を自分の手でひっくり返しにいってないか? その記憶を取り戻すための手段が「まあ自分は頭いいから記憶取り戻せるっしょ👌」という微塵もロジカルじゃない理論なのがすごい。やっぱり頭いいヤツって極めると理性を失うんですね。

なにもかも、アナイクスにひっかき乱されている気がする。
「な、なんだってー!?」とMMRしたはずの理論を、本人にちゃぶ台がえしされた。

アナイクス先生、これで本当に退場なんですか?
こんな面白い人を引っこませちゃうの、もったいなくないですか?

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高笑いしながら消滅していくのもすごい

またホヨバが男縛ってる……

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こんなにアナイクスアナイクス言ってるくせに、マダム・ヘルタ引かなかったせいでアナイクスうまく使えないんですよ。なんでマダム・ヘルタ引かなかったん? マジで。

違う、「オンパロスは記憶推しだから、とりあえずアグライアだけ確保しときゃいいだろ」みたいな甘えた考えでマダム・ヘルタはスルーしたんだ。甘えでした。まさかアナイクスが知恵パの枠に入るキャラだと思ってなかった。キャストリス、知恵に覚醒してくんない?

なんか、私の手元にはこういう「愛でるだけ」のキャラが多い。

特にシナジーとかを考えずに「こいつ好きだから引いておこう」という理由だけで引いて、全く点と点が繋がらない星座盤みたいな手持ちが完成する。その結果、こんなにアナイクスのことを書こうとしているのに、性能面はサッパリわかっていない内容の記事が完成するのだ。マダム・ヘルタ復刻はよ!!

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(画像は 【崩壊:スターレイル】アナイクス キャラクターPV 「無辜の身」 – YouTubeより)

それはさておき、キャラクターPVもよかった。

特に、アナイクスが縛られてるところがよかった。
またホヨバが男縛ってるよ……。

冷静に考えたら、『崩壊:スターレイル』はやたらと「縛られ構図」が多くないだろうか? 前に「同人誌かよ」と言われていた(※個人調べ)飲月の光円錐といい、このえっち構図好きすぎじゃないだろうか? まあ、えっちで嬉しいのでナンボでもやってください。

ただ、アナイクスって叙事詩でも「吊られている」感じの構図で描かれていたから、割とマジにタロットの「刑死者」とかがモチーフに組み込まれているのかもしれない。深読みしすぎですか? 「黄金裔、タロットのアルカナに対応してる説」は深読みすぎ? っていうかペルソナのやりすぎ?

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アグライアとアナイクスは……「ある」

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「アグライアとアナイクス」の関係、かなり好きなんですよ。

ただこのふたり、私の性癖以前に「オンパロスの設定の面白さ」が出てる感じがして、そのへんも結構好きだったりします。その話をしましょう。

まず、黄金裔には対応する「火種」がある。
モーディスであればニカドリー、キャストリスであればタナトスといったように、それぞれタイタンの力を得て、「半神」となる。だから、黄金裔とタイタンは人格的には別々の存在だけど、遺伝子的に(?)切っても切り離せない部分があると思われる。

そして、アナイクスは理性のタイタン「サーシス」、アグライアは浪漫のタイタン「モネータ」の火種を背負っている。このサーシスとモネータ、伝説によると恋人同士だったらしい。しかも、モネータ側からサーシスに求愛する形で。ロマンチックですね。「浪漫」だけに。

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ただ、その火種を受け継いだアナイクスとアグライアはバチバチっていう。

ここがなんか面白い。
さっきの「タイタン=元は人間」の事実に基づいて考えると、ある意味サーシスとモネータはこのふたりの遠い先祖と言えなくもない。先祖の神はカップルでイチャコラしてるのに、血を受け継いだ子孫はなんか仲が悪い。ちょっと『FE』みたいな面白さがあるような、そうでもないような。

だからこそ、余計に「アナイクスとアグライアの関係」が味わい深い。
別に「決定的に仲が悪い」というわけでもないのが、このふたりの面白いところというか……内心認め合ってはいるけど、どうにも気が合わないというか……いいよね、いい。

実際、このへんの「黄金裔と対応するタイタンの関係」も、ver3.2で一気に深みが出た気がします。元々タイタンは人間だったから、それを受け継いだ黄金裔にもなにかしらの遺伝子が存在している。それこそ「アナイクスとサーシス」だって、結構面白いコンビでしたし。

ここ、なんかもうちょっと掘り下げてほしい。
急にHoYoverseへの無茶ぶり。

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で、個人的には「アグライア→アナイクス」の感情が面白いと思ってて……そもそもアグライアって半神になってからどんどん人間性を失っているらしいのに、アナイクスと絡んでる時は結構「人間性」みたいなものを取り戻している気がするんです。

それこそ、民会での投票の際にアナイクスが「火を追う旅を続ける」に投票した時なんか、ちょっと顔を逸らしながらほほえんでたり……アグライア様かわいいとこあるー! 逆に、アナイクスと絡んでる時に「人間だった頃のアグライア」の一面が出ているような気がしてならない。

あと、アナイクスが消滅する時にも、ファイノンとトリノンは目を逸らしているのに、アグライアだけはその最後を見続けていたり……このふたりの間には、ひと言で言い表せない感情が存在している。いまのところオンパロス最推しかもしれないです、アグライアとアナイクス。

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……とか言っていたら、記事執筆中に「黄金裔wiki」なるものがリリースされてしまった。そしてwikiによると、ver3.2を終えたあとのアグライアとアナイクスの関係は「戦友」らしい。なるほどエモじゃねーの。

こんな感じで、なんと黄金裔の相関図などが記されており、もう私が「アグライアとアナイクスはこうでぇ……」とかいちいち真面目に解説していたのは、全部無駄だったと思われる。みんな、こんな記事読んでないでwikiに行け。

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ライター
転生したらスポンジだった件
Twitter:@yomooog
デスク
電ファミニコゲーマーのデスク。主に企画記事を担当。 ローグライクやシミュレーションなど中毒性のあるゲーム、世界観の濃いゲームが好き。特に『風来のシレン2』と『Civlization IV』には1000時間超を費やしました。最も影響を受けたゲームは『夜明けの口笛吹き』。
Twitter:@ex1stent1a

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