さぞ雰囲気あるゲームとお見受けし……いや全然コミカルなんかい!
『アーティス インパクト(Artis Impact)』。現代から3000年後、AIに支配されたポストアポカリプスな世界設定をピクセルアートで描いたターン制RPGです。
マレーシアのMas氏によって制作された本作が、このほどハピネットによってNintendo Switch向けにローカライズされ、2026年の発売を予定しています。9月25日から9月28日にかけて幕張メッセにて開催されている東京ゲームショウ2025(TGS2025)では、そんな本作を試遊することができました。
そんな本作は、美しくも儚げな主人公のビジュアルから想起される第一印象をピクセルアートの暴力と“オフビート”なユーモアでひっくり返し、プレイした誰もが主人公「アカネ」のことを好きになってしまうような魅力にあふれた作品でしたので、紹介させていただきます。
※この記事は『アーティス インパクト』の魅力をもっと知ってもらいたいハピネットさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
寂寥感に溢れる設定と趣あるタイトル画面から、さぞかし雰囲気たっぷりなポエミーゲームかと思いきや……冒頭からめっちゃコミカル。あ、そういう感じっすか!?
寂寥感に溢れる設定。美しくも儚げな主人公を描いたメインビジュアル。趣あるタイトルロゴとキャッチコピー。
さぞ雰囲気あるポエミーなゲームなのだろうとゲームをスタートすると……その予想は一瞬で覆された。
え? あ、そういう感じっすか?
本作の主人公「アカネ」はAIに抵抗する組織「Lith」の新米エージェント。相棒のAI「ボット」とともに、長い銀の髪を伸ばし、漆黒のドレスに身を包み、流麗に剣を操り、暴走したAIを屠る美しき女剣士だ。
それは間違いない。

が、その本質は……
戦闘に勝てばボットを抱えて大はしゃぎし……
チタンドアを見れば異様に興奮して頬擦りし…
エレベーターをシカトして階段を使おうとするとメタ発言を繰り出してまで抗議する変なヤツだったのだ!
上司の威圧感に耐えられなくて汗だくになって内なる悲鳴をあげたりもする。そんなメーテルみたいな見た目なのに⁉︎
かわいいピクセルアートのすべては、アカネを好きになるためにある
本作は、そんなアカネのユーモラスな行動をピクセルアートで温かく表現している。論より証拠、まずは以下のアートを見てほしい。




本作は部屋の灯りをつけたり、水道を捻ったりと、画面上のオブジェクトに細かくインタラクションすることもでき、そのたびにエフェクトがON/OFFされたり、アカネがリアクションするのも楽しい。
水道を捻る、スイッチを入れる、ドアを開けるといったインタラクションのたびに「動作」やアカネの「所作」が描かれて楽しい。
また会話や戦闘中のアイコンとして、極度にデフォルメされたキャラクターが表情豊かに表示されるのもかわいらしい。
こんな魅力的なゲームを生み出すとは……マレーシア、恐るべし!
まんじゅうみたいなデフォルメのアカネ。メインビジュアルやカットシーンと印象違いすぎるだろ! でもゲームをやればやるほどプレイヤーのなかでは「こっちの印象」が強くなるというか……少女マンガのシリアス顔とギャグ顔みたいな味がするな。
毒を喰らえば白目を剥いて涎を垂らす。おもしろすぎる。
そんなギャップ萌えコミカルの嵐を続けざまに喰らわされ続け、わずか30分ほどの試遊でしたが終わったころにはすっかりアカネのことを好きになってしまいました。作中の演出すべてが、主人公の好感度上昇に寄与している!
それにもうほんとね……こういうオフビートな笑いってすごい好きなんですよね。
もちろん、ローカライズが絶妙なことも間違いなくあると思います(お疲れ様です)が、こういうギャグの粒度が近い……! と思えるセンスが、マレーシアから発したということに驚きを禁じ得ません。もっとアカネのこと、知りたくなってきちゃったよ……。
本当にその通りだ。敬意はなによりも大事だ。
こうした試遊の機会がなければ、本作の印象はキービジュアルをパッと見した印象のまま「ふーん あんまり私に縁がなさそうなゲームだな」で終わっていたかもしれません。でもなんだ、触れたぜ。琴線に……! こうした出会いがあるのはTGSの醍醐味ですね。
そんなわけでこの記事を読んで「えっ そういうゲーム!?」と思ってくれたあなたはぜひ、製品版を手に取ってみてはいかがでしょうか。
『アーティス インパクト』は2026年春、Nintendo Switchにてパッケージ版とダウンロード版を発売予定。9月25日から9月28日にかけて幕張メッセで開催されているTGS2025では、本作の試遊ブースも出展されていますので、現地を訪れた際にはぜひ立ち寄って、アカネの魅力に触れてみてください。