2026年5月、ゲーマー界に激震が走った──
2015年に発売されて以来、全世界6500万本を突破したCD PROJEKT REDによる名作RPG『ウィッチャー3 ワイルドハント』の「新作拡張パック」である『追憶の調べ』が2027年に発売予定であると発表されたのである。
発売からじつに11年、最後の拡張パック『血塗られた美酒』の配信から数えてもじつに10年越しとなる新展開のアナウンスであった。
『ウィッチャー3 ワイルドハント』新作拡張パック「追憶の調べ」発売決定⚔️
— CD PROJEKT RED – Japan (@CDPRJP) May 27, 2026
リヴィアのゲラルトと共に、新たな旅に出よう!完全新作となる『ウィッチャー3 ワイルドハント 追憶の調べ』は @Fools_Theory との共同開発作品です。PC、Xbox Series X|S、PlayStation 5向けに2027年発売予定。 pic.twitter.com/7Sqz3R8J8J
本拡張パックで描かれる物語については、ファンたちの間で様々な憶測や考察が飛び交っていたが、日本時間2026年8月26日に配信された発表会イベント「gamescom 2026 Opening Night Live」にてついにその詳細が明かされる。
新DLCのプレイ場面や『ウィッチャー3 リマスター』のサプライズ発表などの情報に、ファンたちは大いに沸き立った。
そして興奮冷めやらぬその翌日。ドイツ・ケルンにて開催されている超大型ゲームイベント「gamescom」にて、本拡張パックに関するメディア向けのプレゼンテーションが実施された。本稿では、その模様をお伝えさせていただく。
今回のプレゼンテーションは、gamescom Opening Night Liveのステージにも登壇していたMiles Tost氏の案内で進行。『追憶の調べ』を実際にプレイする様子がスクリーンに映し出されるなか、本作のストーリーやリマスターによる新要素などが紹介された。
まず注目したいのが、本拡張ではゲラルトの親友「ダンディリオン」とその家族を主軸にしたストーリーが描かれるという点だ。

ダンディリオンは『ウィッチャー』の原作小説やゲーム版の初代から登場している、お調子者の吟遊詩人というキャラクター。ゲラルトに幾度も窮地を救われつつ、その活躍を曲にして広めている憎めない男だ。
舞台となる「レッテン」は、そんなダンディリオンの故郷となる地。ストーリーとしては、この土地とダンディリオンの家系に秘められた謎をゲラルトが解き明かしていくというものになるようだ。

今回のプレゼンでは、ストーリー序盤と思われる箇所のプレイ模様を確認することができた。
まず、冒頭でゲラルトはダンディリオンの家族のもとを訪れる。ダンディリオンはじつは由緒ある家系の出身ということで、ゲラルトが訪れるのは丘の上に建てられた立派な屋敷だ。
ここで、どうやらダンディリオンが失踪しているという事実が明らかになる。ゲラルトは前の晩に、井戸の中でダンディリオンが叫ぶという不吉な夢を見ており、その話を持ち出す。すると、それはこの地に伝わる伝承と関係があるのでは? という話になっていく。
そしてゲラルトは、ダンディリオンの従姉妹である「リラ(Lilla)」とともに、伝承に語られる妖しげな土地を探索しに向かう……というのが、プレゼンで確認できたおもなあらすじだ。

ちなみに、リラ相手にはロマンスを思わせる選択肢が出る場面も。彼女はゲラルトにとって、今回の冒険のヒロインとなるのだろうか……?
また、案内を務めるMiles氏からは、本拡張の建て付けとして「ダンディリオンを助け、彼の家族の問題を解決する」というテーマも語られた。ゲラルトの冒険を締めくくるストーリーが親友のダンディリオンをめぐるものであるという事実は、『ウィッチャー』ファンにとってなかなかに感慨深いのではないだろうか。
そして、リマスターによりアップグレードされたビジュアルも印象的だった。画質はもちろん、光の描写がかなり強化されている印象だ。オープンワールドで描かれたレッテンの美しい日差しと、遠くに立ち込める霧の対比が、没入感のある世界を作り出していた。

ちなみにレッテンは、ポーランド南部やイギリス南部を参考に作られたとのこと。森の緑や透明感のある湖がとてもきれいで、『血塗られた美酒』で描かれた「トゥサン」とはまた違った形で『ウィッチャー』世界の美しさが表現されていそうだ。
そして最後に紹介したいのが、戦闘面での新要素。リマスターでは映像面の強化に加えてスキルツリーや戦闘時のカメラ、モーションに改修が加えられていたりと多くの調整が行なわれているが、それに加えて『追憶の調べ』では新武器である「チェーン(鎖)」が登場する。

これは敵に向けて発射し、怯ませることができるというものだ。プレゼンでは、本拡張から新しく登場する「虫の群れでシールドを張った敵」との戦闘の模様が紹介されていた。鎖を使えば本体を引き寄せ、虫のシールドから引き剥がすことができるそうだ。
さらには照準モードのように敵の頭などの弱点を狙って鎖を発射し、怯んだところを一撃で仕留める、というようなプレイも紹介された。リマスターにより強化された戦闘要素にさらなる幅広さをもたらす新要素になりそうだ。
こうした新要素を駆使して、ゲラルトは妖しげな土地に潜んでいたボス敵を撃破。夢で見た井戸の底で彼を待っていたのは、キービジュアルにも描かれている木の根のような姿をした謎のクリーチャーだった……というところで、今回のプレゼンは終了となった。
以上、gamescom会場での『追憶の調べ』プレゼンテーションの模様をお届けした。
まさかの発表となった新作拡張パックは、おなじみのダンディリオンが主軸ということもあり、歴戦の『ウィッチャー』ファンにとって胸の熱くなる新たな冒険になりそうだ。

また、これから『ウィッチャー』を始めてみたいという人にも、主人公を変更した新章の幕開けとなる最新作『ウィッチャー4』に向けてゲラルトの活躍を振り返る良い機会となるだろう。
『ウィッチャー3 ワイルドハント』の新作拡張パック『追憶の調べ』はPC、Xbox Series X|S、PlayStation 5向けに2027年発売予定。リマスター版のアップグレードは2026年9月29日に配信予定だ。
