原作は「ゲームの中」が舞台の物語だ。ディスプレイ型ゲームがレトロ扱いされる近未来、あえて”クソゲー”ばかりを攻略してきた凄腕ゲーマーの主人公が、一転して総プレイヤー数3000万人の”神ゲー”『シャングリラ・フロンティア』に挑む──。
週刊少年マガジン連載の漫画、そしてTVアニメで人気を広げてきた『シャングリラ・フロンティア』(通称『シャンフロ』)は、そんな「ゲームあるある」の気持ちよさに満ちた作品である。
ただし、その”神ゲー”はあくまでフィクション。ウェブ小説、漫画、アニメと展開してきたが、肝心の「作中の『シャンフロ』」がどんなゲームなのかは、これまで想像で補うしかなかった。
————————————
— 【公式】シャングリラ・フロンティア ~七つの最強種~(シャンナナ)|シャンフロ初のゲーム化 (@ShanFro_nana) July 21, 2026
📢 #TGS2026 出展決定
————————————
『シャングリラ・フロンティア ~七つの最強種~』が
東京ゲームショウ2026に登場いたします!
会場で世界初となる試遊を体験しよう✨https://t.co/bSMA4QLyjk#シャンナナ pic.twitter.com/0ifu21MfFL
そこに登場するのが、シリーズ初のゲーム化タイトル『シャングリラ・フロンティア~七つの最強種~』(通称『シャンナナ』。iOS/Android/PC向け)だ。考えてみれば、ゲームの中の物語である『シャンフロ』は、ゲームになってこそ”本来の姿”になる。フィクションの中にしかなかった”神ゲー”は、どこまで現実のゲームとして再現されているのか。
「東京ゲームショウ2026」のネットマーブルブースで世界初試遊ができる本作を、一足先にプレイしてきたので、その内容を紹介していこう。
なお先に断っておくが、残念ながら(?)クソゲーではないので悪しからず。
あれもこれも原作に忠実。これでいいんだこれで
『シャンナナ』は、公式にジャンル名「スイッチバトルRPG」を掲げるタイトルだ。
試遊ビルドはステージクリア型の構成で、フィールドでのバトルと、立ち絵やCGアニメーションによるストーリー進行を交互に繰り返して先へ進んでいく。
プレイしてまず気が付くのは、3Dモデルの完成度が非常に高いことだ。プレイヤーもエネミーも原作のビジュアルそのままで、ロケーションにはアニメで見た風景が広がっている。
リードでも述べたとおり、『シャンフロ』は「ゲームの中の物語」である。だから画面が「CGのゲーム」であること自体が、そのまま「作中の『シャンフロ』」の再現になる。小説や漫画では想像で補うしかなかった光景が、ようやく本来の姿を得たわけだ。
この時点で「よく作りこまれているな~」と、序盤の「サンラク」さながらに感心してしまった。
アニメーションの動きや表情の変化も、目を引く出来栄えに仕上がっている。
戦闘中でもカメラをぐりぐり動かして、バトルに興じるキャラクターを観察可能だ。さらに必殺スキルの発動時には、派手なカットイン演出も入る。試遊の範囲で見られたのは序盤のスキルの一部だけだったが、ほかのスキルもこのクオリティで用意されているのなら、かなり楽しみである。
ストーリーの流れは、基本的に原作を踏襲している。クソゲーハンター「サンラク」が”神ゲー”に挑む顛末は、いまさら説明不要だろう。ただ、知っているはずの物語も、ゲームの画面で改めて描かれるとなかなか新鮮だ。こちらも一見の価値アリである。
バトルは片手操作。なのに、やることが多くて忙しい
バトルは、4人のパーティを組んで行う。基本の攻撃はオートで進むため、操作自体は片手で完結する。
ただし、見ているだけで勝てるわけではない。強力なモンスター相手には、連携攻撃を繋げて「必殺スキル」を発動するのが重要となるし、敵の攻撃に対する「パリィ」、ブレイクした敵への追い打ち、連携による敵の大技阻止と、プレイヤーが判断すべき局面は次々にやってくる。
片手操作の手軽さとは裏腹に、やることは多く忙しい。原作「サンラク」の半分……いや1/4くらいは忙しいかもしれない。
その忙しさを味わえるのがユニークモンスター戦だ。試遊の流れは、墓守の「ウェザエモン」との戦いを少し先取りした後、原作の序盤をなぞって、夜襲の「リュカオーン」初戦で終了。原作読者なら「あの2体と戦える」だけで心が動くところだろう。
夢のパーティを組みたい……ってキャラ多いな!
パーティメンバーは、多様な原作キャラクターから選べるようだ。試遊では外道三人衆+回復役の「エイト」の固定メンバー。あまりにも変な組み合わせだが、「エイト」についに見せ場が来たということだろうか。おそらく正規版では、プレイヤー次第でさらに変な組み合わせも拝めるだろう。
と、キャラリストがあったので覗いてみたが、すでにキャラが多い。私の記憶では原作のどこで出てきたのかが曖昧なキャラもいる。まぁ、意外なキャラまで実装されるのが原作付きタイトルの醍醐味。しかも『シャンナナ』では、その全員に3Dモデルが用意されている。
キャラリストでは3Dモデルを360度、なめまわすように鑑賞できる。推しキャラの立体化を待っていたファンにとって、ここは正規版でもかなりの吸引力を持つ場所になりそうだ。気になるキャラがいる人は、試遊時にぜひチェックしてほしい。
「作中の『シャンフロ』」への入り口。
試遊全体としては爽快だったが、正直に言えば、この範囲で触れられたゲームのカスタマイズ性や戦略性は薄い。プレイ自体の手応えと言うよりも、「このクオリティの『シャンフロ』の世界に、いつでもスマホからアクセスできるようになる」という点で、正規版への期待感を煽られる試遊であった。
ユニークモンスター「七つの最強種」を筆頭に、お披露目されていないエネミーやキャラクターもまだまだ多い。さらには原作者監修のオリジナルの外伝ストーリーや、本編の補完ストーリーも用意されているらしく、そちらも見逃せない。
『シャンナナ』は「TGS2026」のネットマーブルブース(幕張メッセ 展示ホール2/02-N12)にて、世界初の試遊が可能だ。ゲームショウ会場に足を運ぶ『シャンフロ』ファンならば、ぜひとも押さえておきたい一作になっているだろう。
©硬梨菜・不二涼介・講談社/『シャングリラ・フロンティア』製作委員会・MBS
© Netmarble Corp. & Netmarble Nexus Inc. All Rights Reserved.













