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百合×都市伝説なアドベンチャーゲーム『MONOPHOBIA』を試遊したら、冒頭から絶品のガール・ミーツ・ガールが味わえて最高だった。『わたなれ』のみかみてれん氏がシナリオを担当【TGS2026】

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『MONOPHOBIA』は、久しぶりに「これはイケるぞ……」と思えるインディーゲームだ。

『MONOPHOBIA』試遊レポート:『わたなれ』みかみてれん氏がシナリオを担当する百合×都市伝説なアドベンチャーゲーム_001

digger系インディーゲーマーとして正直なことを言おう。

ビジュアルや説明だけで「おっ、これいいな」と感じたゲームでも、実際に遊んでみて「よかったな」と思えることは、そこまで多くはない。

ビジュがよくても面白くなかったり、手ざわりが良くてもストーリーが退屈だったり。何かひとついいと感じる要素があるだけでは、面白いゲームとは限らないのが、digの難しいところなのだ。

そんななか、本作『MONOPHOBIA』は「おっ、これいいな」となる魅力的な要素をいくつも持ちながら、それらが上手く融合している。逆にダメな要素はあまりないという優等生である。

今回は、東京ゲームショー2026で試遊することができる『MONOPHOBIA』の、「おっ、これいいな」と思える魅力的な要素を紹介していきたいと思う。

取材・文/ホドウ
編集/うきゅう


唯一無二感のあるデザインとアート

まず大前提として、このゲームはビジュアルがいい。ビジュがいいことはありがたい。キャラクターデザインなど、アート面にはイラストレーターの緜氏が関わっているようだ。

『MONOPHOBIA』試遊レポート:『わたなれ』みかみてれん氏がシナリオを担当する百合×都市伝説なアドベンチャーゲーム_002

キャラクターがかわいいのもあるが、このゲームを魅力的に見せているのは、キャラクターも含めた世界を、ゲームのなかでどう描くのかというやり方である。

『MONOPHOBIA』試遊レポート:『わたなれ』みかみてれん氏がシナリオを担当する百合×都市伝説なアドベンチャーゲーム_003

今作の画面表現は「2.5次元」を銘打たれており、32ビット機時代の、ドット絵風のともCGとも感じられる見た目になるように描かれている。一方で、モデリングや描画は精巧で、ライティングもしっかりしており、力が入った現代のゲームであることもわかる。

結果、ノスタルジックでエモーショナルな独特の雰囲気を持ったビジュアルになっているのだ。これでいて、緜氏デザインのキャラクターが、かわいさそのままにゲーム内に登場しているのが素晴らしい。見ているだけでもわかると思うが、その雰囲気づくりは抜群だ。

正反対のふたりが出会う、って最高なんですよ……

もちろん、本作はビジュがいいだけの雰囲気ゲーではない。次に推したいのは、シナリオである。

シナリオは、みかみてれん氏が担当。みかみてれん氏は、『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)』(通称、『わたなれ』)や『女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話』(通称、『ありおと』)で知られる、百合小説界の第一人者である。

当然、“そのようなシナリオ”を期待してしまうが、実際、ちゃんと“そのようなシナリオ”が待っててくれている。

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主人公の中野篠(なかの しの)は、明るく派手好きで、誰とでも仲良くなれる女の子。実は彼女には、触れたものの過去を読むことができるという特殊能力が備わっている。この力でさまざまな人との関係を構築してきたのだ。

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そんな篠が興味を持ったのが、クラスで浮き気味の一匹狼、切原古乃華(きりはら このか)だ。篠はあるとき、このかの持ち物に触れてしまう。しかし不思議なことに、このかのの過去を読み取ることができない。このことで、篠はこのかのことがさらに気になり始めてしまう。

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そして、ある事件をきっかけに、このかのとある秘密を共有することになり、ふたりは徐々に距離を縮めていく……。

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クゥ~これこれ!

人気者と一匹狼、本来であれば話すことすらなかった正反対の女の子が、ふたりだけの関係を築く! これですよ!

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このふたりの関係性が、みかみてれん味のある軽快ながら情感豊かな筆致で描かれるのだ。これはちょっと美味すぎると言わざるを得ない。

推理ゲームのシステムにも光るものあり

開幕早々、ビジュと百合に夢中になってしまったが、このゲームのジャンルは「都市伝説サスペンスアドベンチャー」。推理ゲームである。この部分も紹介しよう。

篠とこのかの住む町では、怪しい事件が噂になっている。ふたりは、この都市伝説の謎を探るために街を探索しながら、情報を手帳に集めていく。そして、それらをつなぎ合わせて、真相を推理するのだ。

『MONOPHOBIA』試遊レポート:『わたなれ』みかみてれん氏がシナリオを担当する百合×都市伝説なアドベンチャーゲーム_009

試遊の範囲では、都市伝説の一端を見て終わりだったが、この手帳システムには多少触れることができた。情報を手に入れるたびに、カテゴリーごとに手帳に記録されていき、それらが繋がっていく様子が確認できる。

いつでも手帳が開ける点、情報が整理されている点などは、かなり手ざわりがよく、この時点で推理ゲームとしての面白さにも期待できそうな予感がした。ちなみにこういうゲーマーの勘は結構当たる。

『MONOPHOBIA』試遊レポート:『わたなれ』みかみてれん氏がシナリオを担当する百合×都市伝説なアドベンチャーゲーム_010
嬉しすぎる公式ビジュアルもこっそり紹介。

総じて『MONOPHOBIA』は、高品質というに相応しいインディーゲームだ(少なくとも試遊の段階では)。2.5Dのビジュアル、緜氏のキャラデザイン、みかみてれん氏のシナリオ、「都市伝説サスペンスアドベンチャー」の響き、情報を繋ぎ合わせる推理ゲーム……もしこれらの要素のどれかに惹かれたらならば、このゲームは注目に値するはずである。

『MONOPHOBIA』はPC(Steam)へ向けて配信予定。Steamストアページにおけるリリース日は「近日登場」となっている。

ライター
ゲームを学びながらゲームを遊ぶ、天ぷら学生。すべてのゲームは面白い……はず!をモットーに、めげずに色んなゲームに挑戦中。プレイ中に百合要素を見つけると、どんなゲームでもお気に入りになる、信用ならないやつ。
編集者
小説の虜だった子供がソードワールドの洗礼を受けて以来、TRPGを遊び続けて20年。途中FEZとLoLで対人要素の光と闇を学び、steamの格安タイトルからジャンルの多様性を味わいつつ、ゲームの奥深さを日々勉強中。最近はオープンワールドの面白さに目覚めつつある。
Twitter:@reUQest

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