激ハマりしている大人が急増中の、地球規模の壮大な陣取りゲーム『Ingress(イングレス)』。バーチャルな世界を舞台にしつつもリアルな世界でプレイが行われるゆえ、プレイヤーがハマればハマるほど、日常における生活行動が徐々にむしばまれ、ときには非プレイヤーとの間でトラブルを起こしているようだ。
自分の陣営にとって良かれと思って取った行動が、実生活では狂気の沙汰にしか見えないことが多々ある(ときには悲劇をも招く)ことをプレイヤーは肝に銘じ、己の行動で『イングレス』の格式を下げることがないよう品行方正なイングレス生活(イン活)を楽しんで欲しい。と、編集部は切に願い、イン活のお作法を和田ラヂヲ氏のイラストとともに紹介(今回は初級編をお届け)。ぜひとも参考にして、誰にも迷惑をかけないスマートなイン活を送って欲しい!
『イングレス』とは?
謎のエネルギー「XM(エキゾチックマター)」をめぐって、世界中のプレイヤーが「レジスタンス(青)」と「エンライテンド(緑)」の2つの陣営に分かれて、地図上の拠点「ポータル」を「ハック(侵入)」して取り合い、陣地「CF(コントロールフィールド)」を広げていくゲーム。位置情報を使ったゲームなので、プレイするには実際に移動する必要がある。自陣のCFを広げるため、プレイヤーは実際の地図上に設けられているポータルをハックしようと日夜さまよい続けている。
文/荒井敏郎
イラスト/和田ラヂヲ
デート中のポータルハックは
別れる原因になるのでやめること
ポータルを見つけてはハック! またあったハック! こっちにもあったハック!! …と繰り返していると、なかなか歩みが進まない。これがデート中だったりすると、相手は放って置かれているように感じてケンカになってしまうだろう。
イングレス事故多発!!
ドライブ中のイン活はしないこと
クルマは急に止まれない! と先人はよく言ったもの。狭い路地でぶつけてしまったり、よそ見をしてオカマを掘ってしまったりと事故が多発している。『イングレス』をやるなら、クルマをいったん降りるか、徒歩か自転車が基本だ。
個人情報ダダ漏れゲーム。
設定には注意すること
ポータルをハックしたり攻撃したりと、位置情報を使って楽しむこのゲームは、自分の居場所を不特定多数に公開することになる。特に女性の場合は、住んでいる地域なども判別されてしまうので、「エージェントプロフィール」を非公開にしたり、Google+との連携をオフにしたりといった、情報が漏れないような設定をきちんとしておこう。
陣営の違いは実生活と関係ナシ。
色が違うからって敵視しないこと
『イングレス』は青色(レジスタンス)と緑色(エンライテンド)の2つの陣営に分かれて争うゲームだが、この陣営の違いは実生活ではまったく関係がない。同僚が敵勢力だからといって、普段から敵視するのはやめよう。
スマホの画面ばかり見ていないで
周りの景色も楽しむこと
『イングレス』のポータルは、実際の名所などにあるので、そうした景色なども一緒に楽しむといい。特に旅行に来ている際は、ゲーム画面ばかり覗き込んでいてはモッタイナイ。
以上、大人のイン活マナー講座【初級編】はいかがだっただろうか。次回は【中級編】をお届けするので、それまでに初級編をマスターして、『イングレス』ビギナーに陥りがちなマナー違反を犯すことのないイン活を送っていただきたい。
荒井 敏郎
Mac専門誌「MacPeople」の副編集長、アスキー書籍の副編集長を経てフリーに。IT関連の記事の執筆のほか、VRやアイドルなど、幅広い分野でコンテンツの制作・イベントの開催などを行っている。最近はもっぱらイン活に勤しんでいるとのこと。
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