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俺たちの『バトルフィールド』が帰ってきた!『BF6』最速プレイで感じたのは、まるで実家のような安心感。芋砂も死体偽装もC4突撃も、あの頃のまま

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8月初頭、筆者は『バトルフィールド』シリーズ最新作である『バトルフィールド6』をプレイするため、香港のイベント会場へ訪れていた。

100台を超えるハイスペックPC、各国から呼ばれたインフルエンサーやクリエイターたち……本作にかける情熱が伝わってくるようだ。

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筆者はこの会場で開発者3名による合同インタビューと、先行プレイ体験をさせてもらった。結論から言うと「めっちゃ『バトルフィールド』してる」と頷けるシロモノだった。

本作の舞台は2027年。前作『バトルフィールド 2042』の近未来戦とは異なり、今作は“現代戦”がテーマになっており、NATOと民間軍事企業の紛争を描いているタイトルだ。

プレイヤーはそれぞれ異なる特徴を持つ4つのクラスから選択し、エジプト、ジブラルタル、タジキスタン、アメリカのブルックリンの街など世界中のフィールドに出撃し、大規模戦や市街地戦、チームデスマッチなどに参戦できる。

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今回のイベントでは、複数のモードをさまざまなクラスでプレイさせてもらったので、その感想をお届けしたい。取り急ぎ、『BF』ファンの皆さまに言えることがあるとしたら……

俺たちの『バトルフィールド』が帰ってきた!

取材・文/TsushimaHiro
編集/実存


戦車で相撲、戦闘機で神風など、『バトルフィールド』らしいお祭り感が健在

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筆者が遊んでみて特に楽しかったのが大規模戦闘モード「コンクエスト」だ。広大なマップを舞台に、拠点を奪い合う本作の看板コンテンツと言える。

飛び交う弾丸、舞い散る硝煙、そこかしこで爆風が巻き起こる戦場で、自動的に4人編成されて共に行動してくれる「スクワッド」の分隊員たちが頼もしい。

本作は、自動的にマッチングされるメンバーのほか、特定のプレイヤーとパーティを組んで共に出撃したり、ボイスチャットを用いて連絡をとりあいながら進むこともできる“連帯感”も魅力のひとつだ。

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最初は火力重視のクラス「突撃兵」で出陣。突撃兵は、自らにアドレナリンを打って爆発の中でもダメージを抑えながら特攻することのできる、まさに最前線で戦う戦士だ。

マップを開くとすでに4人の分隊に割り振られており、分隊員が非戦闘中であれば即座に隊員の隣に出撃できる仕組みになっている。また、確保している拠点からでも出撃できる。

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いざ、戦闘が始まると凄まじい。
戦闘機とヘリ、戦車、装甲車などさまざまな乗り物が飛び交う中、一人の歩兵として戦場を進む。

中には、いきなり戦闘機で地上に突撃してくる「神風」戦法をとってくる大和魂あふれるプレイヤーも存在した。めちゃくちゃです。

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拠点を確保するための方向は自動的に示されているので、「ボイスチャットをするのが厳しい」というユーザーたちにとっても、目的地が合致しているので目標さえ見失わなければ言葉を交わさずとも自然と連携できる点は好印象。

しかし、ちょっとでも油断を許すと「サクリ」と背後からナイフスキルされてしまうので注意が必要だ。本作は、敵に攻撃されて倒れてしまった際にどこを何で攻撃されたのか、また敵がどこにいたのかも含めて表示されるため、「死」に納得感がある。

「ああ、こうして俺はやられたんだな。じゃあ次はこうしよう」と、戦略を立てることができるようになっているのだ。

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サクリとやられる。

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次は、戦車を修理するために「工兵」で出撃。
戦車は対歩兵であればかなり強力。地雷に踏んだらほぼ一撃で破壊されてしまうが、工兵のロケットランチャーでも1撃ではまず破壊されない堅牢さを誇る。
味方の戦車をひたすら修理し、複座でマシンガンを撃ちまくる。なんてプレイも可能だった。

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また、戦場で味方同士の戦車が追突し、お相撲さん状態になるシーンを拝むことができた。
こういう現実離れした状況が見られるのも、バトルフィールドの特徴のひとつと言えるのかもしれない。

しかし、なんだろう。
これは最新作のはずなのに、このハチャメチャ感……どこか、懐かしい感じがする。
そして、その感覚は次にプレイする「分隊チームデスマッチ」で確信となる。

まるで実家のような安心感。「分隊チームデスマッチ」

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次に体験したのは、小規模の市街地マップを舞台に最大16人の8対8で戦う「分隊デスマッチ」だ。これは大規模戦とはプレイフィールが大きく異なる。乗り物は出現せず、プレイヤースキルや立ち回り、高低差の激しい屋内での位置どりが重要となってくる。

自分たちよりも上階を取られると非常に厄介だ。向こうからはこちらが丸見えで、頭部に攻撃が命中しやすくなる。とてもまずい状況。

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建物にひきこもる敵に対しては、「回り込む」「密かに近づく」など複数のアプローチが考えられるが、本作においては「壁ごと破壊して突き進む」「床をぶち抜いて落とす」といった荒業も可能。突撃兵のグレネードランチャーや工兵のロケットランチャー、斥候兵のC4でガンガン壁を破壊できたのは気持ちがよかった。

しかし、そこに待ち受けていたのは会場に参加した猛者たち。一筋縄ではいかないのが当然だ。

筆者は敵チームのスナイパーや壁待ち【※】、死体に擬態されて暗殺など、多種多様な殺され方をして憤慨……イラつきと同時に、とても懐かしい感覚に陥った。

そう、それはまるで、実家に帰ってきたかのような安心感である。

これはかつて過去作の『バトルフィールド』で体験した、“あの頃の殺され方”だ。
最新作になっても、プレイする人間はそのまま。つまり、あの時につかえた戦法がちゃんと本作でも活かされるということ。

このシリーズを面白くしている要因のひとつとして、この悪辣ですばらしい数々の戦略を思いつくユーザーたちが挙げられる。ちなみにこの後、筆者は敵の戦法を習得してやりかえしつつも、屋内戦のショットガンでハチの巣にされた。

※壁待ち
壁の向こう側の視認できないところに隠れて敵を倒す戦法。数十年前のFPSから多用されてきたポピュラーなテクニックのひとつ。

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ライター
MOTHER2でひらがなを覚えてゲームと共に育つ生粋のゲーマー。 国内外問わず、キャラメイクしたりシナリオが分岐するTRPGのようなゲームが好き。『Divinity: Original Sin 2』の有志翻訳に参加し、『バルダーズ・ゲート3』が日本語化される前にひとりで全文翻訳してクリアするほどRPGが好き。 『ゴースト・オブ・ツシマ』の舞台となった対馬のガイドもしている。 Xアカウント(旧Twitter)@Tsushimahiro23
デスク
電ファミニコゲーマーのデスク。主に企画記事を担当。 ローグライクやシミュレーションなど中毒性のあるゲーム、世界観の濃いゲームが好き。特に『風来のシレン2』と『Civlization IV』には1000時間超を費やしました。最も影響を受けたゲームは『夜明けの口笛吹き』。
Twitter:@ex1stent1a

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