兵科(クラス)ごとの使用感
さて、冒頭でも触れたとおり、本作には4つのクラスが存在する。
これらクラスはそれぞれ特徴が異なっており、初期装備も違う。ただし、クラスごとに専用のもの以外の武器は変更することができるので、お気に入りの武器を使い続けることも可能だ。
最前線を突き進む「突撃兵」
突撃兵は初期装備のアサルトライフルが優秀で、サブウェポンにグレネードランチャーを装備可能。グレネードランチャーは、投げてから一定時間経過してから爆発する手榴弾とは異なり、即時発射→着弾して起爆という爽快な代物。もろい壁や床であれば破壊する威力があり、もちろん敵に命中させたら致命打を与えられる。
また、突撃兵は自らにアドレナリンを注入して一時的に爆風からダメージを防ぎ、スピードを上昇させる専用スキルも持っている。アドレナリンを注入すると体力を回復させる効果もあるので、戦場においての生存時間を伸ばすことができる。
突撃兵が使用できる武器で特に強力に感じたのがショットガンだ。
ショットガンは至近距離であれば一撃で敵を屠る威力があり、弾薬もカスタマイズできる。
通常弾と、敵に出血させるダーツ弾、発射する弾を一点集中させてバズーカのように使う弾もある。また、フラッシュバンを投げて敵の視界を奪って突撃するような戦法も可能だ。
まさに、高い火力と機動力で敵の防御を突破し、最前線に立つクラスと言える。
修理に弾薬補給、ロケットランチャーと大活躍な「工兵」
工兵は戦車や車両の修理ができる唯一のクラスで、弾薬補給ボックスを設置することで周囲の味方を支援可能。また、ロケットランチャーや地雷などの専用武器で、敵車両に甚大なダメージを与えることもできる。
上記の特性から、今回のプレイイベントでは大規模戦での活躍が目覚ましかった。前述したように、戦車を修理しまくる工兵が1人いるだけでも前線がかなり安定するのだ。
逆に言うと、チームデスマッチなど屋内戦がメインとなる場面では使うプレイヤーがほとんどいなかった。修理工具を腐らせてしまうのを懸念しているのだろうか、弾薬補給がほしいのに工兵がいないという場面が多々見られた。
ロケットランチャーは壁も破壊できる上に、突撃兵の放射を描いて射出するグレネードランチャーと比較してもまっすぐ飛ぶので使いやすい。ただし、リロード時間がそれなりに長いので注意が必要。
チームにひとりはいてほしい「援護兵」は戦場の要
本作は倒れた味方を引きずりながら蘇生することができるが、なんといっても援護兵は心臓マッサージ一発で倒れた味方を蘇生できるから心強い。
仕様上、敵に攻撃されると一撃で致命傷に至らない状態であればその場で戦闘不能となる。一定時間はその場で横たわり、周囲の援護兵に「助けて」とシグナルを出すか、即座にリスポーンするかを選択できる。
また、回復パックをその場に設置し、周囲の味方を含めて体力をじわじわと回復できる小規模なエリアも生成できる。味方にいると頼もしい存在だ。また、盾をその場に出現させてカバーアクションもとれる。前線において頼もしい支援役となるだろう。
一番、敵に回したくない「斥候兵」
斥候兵は、スナイパーライフルによる遠距離狙撃と、ドローン偵察を得意とするクラスだ。
バトルフィールドでスナイパーといえば、見つかり辛い場所で敵を待ち続けて撃ち抜いてくるおそろしい存在だ。
というか操作しているのはプレイヤーだから、「おまいらが健在」と言ったほうが正しいかもしれない。また、斥候兵はC4を設置して壁や車両を破壊したり、ミサイルをホーミングさせるレーザーも照射可能となっている。
豊富な武器カスタマイズ
出撃する前と出撃後には、装備していく武器をカスタマイズ・変更することも可能。
カスタマイズできる箇所はマズル、アンダーバレル、マガジン、サイト、トップレールなど、武器ごとにパーツを装着できる部分は異なる。
一例として、ショットガンには通常弾にくわえて、敵に命中させると出血させる特殊なダーツを装填できる「フレシェット」、1発の大型弾が入った「スラッグ」など、弾薬も変更することができる。
このパーツにはそれぞれポイントが割り振られており、最大値を超えてパーツを装着することはできない。
ちなみに筆者はカスタマイズが楽しくて、ついポイント限界までモリモリのデラックスなアサルトライフルをかついで戦場に赴いたが、あまりの重量の重さに兵士のスピードが著しく低下し、むざんに殺されてしまった。
スピードを重視するのであれば、ある程度のそぎ落としも視野に入れておいたほうがいいだろう。