7月12日、カプコンは『モンスターハンター』シリーズの世界観をもとにしたオリジナルCGアニメ化を正式発表した。“アニメスペシャル”として2019年に全世界で公開予定で、タイトル名は『モンスターハンター:レジェンド・オブ・ザ・ギルド』となることが明らかにされている。
Announcing Monster Hunter: Legends of the Guild, a brand new 3D animated special, coming in 2019. ⚔️
— Monster Hunter (@monsterhunter) July 11, 2018
More info coming soon. 💠 pic.twitter.com/QnB0VCKBy7
『モンスターハンター:レジェンド・オブ・ザ・ギルド』は、カプコンに加えロサンゼルスに位置するPure Imaginaton Studiosが制作と共同出資に参加。
2016年に海外で放映されたテレビシリーズ版『アルティメット・スパイダーマン』のエピソード制作にもライターとして参加したジョシュア・ファイン氏が脚本を執筆する。
2012年設立のPure Imagination Studiosは、3DCGの制作に特化し急成長中のスタジオで、『レゴ』シリーズや『アングリーバード』のアニメーションから、『ジャスティス・リーグ』のアトラクション向け映像まで、さまざまなプロジェクトの制作を担当。
またジョシュア氏はプレスリリースに掲載された経歴以外にも、2015年の『バットマン:ダークフライト』や2009年の『ウルヴァリン・アンド・ジ・X-メン』、また2010年から2012年の『アベンジャーズ:アース マイティエスト ヒーローズ』などのテレビシリーズやアニメ特番でライターや監督プロデューサーとして制作に参加している。
3DCGのスペシャリストとアメコミ畑出身の脚本家が、どのように『モンスターハンター』を調理するのか。これが『モンスターハンター:レジェンド・オブ・ザ・ギルド』の注目ポイントとなるだろう。
気になるストーリーを見てみると、主人公は有能なモンスターハンターと証明したいと考えている勇気ある若者であり、彼は人里離れた自身の故郷が実は“古龍”に繋がっていることを知って、自然の驚異と立ち向かうことになる。日本国内向けのプレスリリースでは、「ハンターとしては半人前の青年が、真のハンターへと成長していくストーリー」とも記されている。
公開されているキービジュアルでは蜘蛛型のモンスターが描かれており、6本足や発達した大きな顎、背中の特徴的な紫色のトゲから、『モンスターハンター4』などにも登場した“ネルスキュラ”であると思われる。
糸を吐き出してハンターを捕獲したり、毒で攻撃したりする点から作中では影蜘蛛と呼ばれており、種族は鋏角種。ストーリーの概要に出てくる古龍種ではないため、おそらくアニメスペシャルには別のモンスターも登場することが推測される。
なおさまざまな特性を持った武器が登場する『モンスターハンター』シリーズだが、キービジュアルでは片手剣か双剣と思わしき武器を装備して戦っているのであろう主人公の姿も描かれている。
『モンスターハンター』シリーズにおいては、スピンオフを題材にした『モンハン日記 ぎりぎりアイルー村』や『モンスターハンターストーリーズ RIDE ON』といったアニメ作品が国内で放映されているが、原作と同じリアル調のアニメーションは初となる。
全世界で最新作『モンスターハンター:ワールド』が800万本を突破し、PC(Steam)版も8月10日に発売予定となっているなど、シリーズの展開はまだままだ続くことになりそうだ。
文/ishigenn