9月11日、スクウェア・エニックスはPlayStation4版『ラスト レムナント』を発表した。発売日は12月6日でダウンロード専売タイトルとなる。価格は税抜きで3980円だ。
また、発表にあたって新たなティーザートレイラーも公開された。
オリジナルの『ラスト レムナント』は、『サガ』チームの完全新作ゲームとして2008年にリリースされたRPGだ。最大の特徴は『サガ』チームのゲームらしいユニークな戦闘システム。 戦闘はユニオンと呼ばれる最大5人のキャラクターをひとつのユニットとして取り扱い、一度の戦闘では最大で18人が参加できる。ユニットの能力は参加するキャラクターで変化し、制限の中でどのようにユニットを編成するかが戦闘の鍵となる。
コマンド選択で進行するターンベースの戦闘だが、戦場での敵との距離、攻撃に参加するユニット数で使用できるコマンドは動的に変化する。ユニットの配置や敵との位置取りも重要となる。また、モラルと呼ばれる士気の概念が存在し、士気を高めることで戦闘を有利に進めることができる。
シンボルエンカウントを採用したフィールドマップでは、任意の数のモンスターシンボルを戦闘に巻き込み、戦闘の報酬にボーナスを得ることも可能。もちろん戦闘に参加する敵も増えるので、どこまでボーナスを狙うかも重要となる。
Xbox 360版とPC版『ラスト レムナント』は大規模な戦場をUnreal Engine 3で描いていたが、PS4版はゲームエンジンを変更してさらなる美麗な映像が楽しめるという。
Xbox 360版で評価を下げる要因となったロード時間の問題や処理落ち、一部難解なバトルシステムは、PCへの移植にあたって大幅に改善している。ロード時間や処理落ちといった面の改善だけでなく、大規模なだけに長くなりがちだった戦闘は倍速モードが用意され、ユニット編成の制限が一部撤廃されより自由な編成が可能になっている。
これらPC版で追加された要素は、全てPS4版にも搭載される。
9月5日に『ラスト レムナント』がSteamから削除されたことがさまざまな憶測を呼んでいたが、おそらくPS4版リリースにあたっての行動だろう。
PS3版リリースが予告されながら今日まで発売されることはなかったが、世代を超えてついに約束を果たした形だといえる。
完全版と言えるPC版の内容に加え、新エンジンでさらなるパワーアップが行われるPS4版『ラスト レムナント』。12月6日の発売が待ち遠しいが、できればすでに発売されていたPCなど他のプラットフォームでも発売されることにも期待したい。
文/古嶋 誉幸