MojangはMinecon Earthにて『Minecraft』の月間アクティブプレイヤーがこの夏、9100万人に達したことを発表した。
参考までに、『Fortnite』は8月に月間アクティブプレイヤー数が過去最高の7830万人という驚くべき数字を叩き出しているが、それを軽々と超えるプレイヤー数となっている(月間アクティブプレイヤー数とは、1か月に1回以上ログインするプレイヤー数のことを指す)。
すべてのプラットフォームでの総販売本数は1億5千万本を超えている。単体でのゲームの売り上げは『テトリス』についでビデオゲーム史上第2位、シリーズ合算の販売数で見ても第8位というモンスタータイトルだ。
これはなぜ『Minecraft 2』が出ないのか?という質問に対する答えの一部でもある。『Minecraft』の責任者であるHelen Chiang氏は豪ビジネス・インサイダー誌のインタビューにて、9100万人ものプレイヤーが『Minecraft』一緒に遊んでおり、続編はコミュニティを破壊するものだと話している。アップデートが無料で続けられていることからもわかるように、同作ではゲーム所有者同士での断絶をできるだけ起こさないようにしているのだ。
本作の展開はコミュニティに重きを置いており、似たようなものを最初から作り直すような『Minecraft 2』を出すことは理にかなわないという。
また、同じインタビューにてMojangのチーフクリエイティブオフィサーのJens Bergensten氏は、『Minecraft 2』が必要ない理由についてこう語っている。「あなたは『Minecraft』で『Minecraft 2』を作ることができるでしょう」。
とはいえ、それが『Minecraft』シリーズに新作が出ないということではない。本編から枝分かれして、2015年にはTelltaleから『Minecraft: Story Mode』がリリースされた。先日のMinecon Earthで発表されたダンジョン探索ゲーム『Minecraft:Dungeons』も2019年にリリースを予定されている。
2011年に正式版がリリースされてから7年が経つ。2014年にはマイクロソフトがMojangを25億ドルで買収した。Mojangのキーパーソンである3名、特に当時インディゲームのアイコンとも呼べるほどの存在だったNotchことMarcus Perrson氏がMojangを去る事になったことで大きな騒動となった。
しかし、その後も開発は続き、いまや完全に定着した『Minecraft』だが、ゲーム本編のアップデートは終わらない。
今年中にはパンダや野生の猫が追加され、主にMod製作者向けにスクリプティングAPIが追加される予定だ。来年には村人と略奪者を刷新する大型アップデートも控えている。
Cute, cuddly and absolutely ADORABLE! The Cats & Pandas will both bounce and roll into Minecraft soon. Stay tuned for more snuggly news on https://t.co/XQw8CAnuy3! #MINECON pic.twitter.com/mvKnk6kB0V
— Minecraft (@Minecraft) September 29, 2018
文/古嶋誉幸