スティングは2000年に発売されたPlayStation用ヴィジュアルノベル『BAROQUE▲SYNDROM』(バロック▲シンドローム)をiOSとAndroidへ移植することを発表した。新機能を追加して2019年1月の中旬に発売予定。価格は現在発表されていない。
【お知らせ】歪んだ妄想のメロディが再び。
— スティング (@sting_pr) December 21, 2018
2000年に発売したバロック▲シンドロームがiOS/Android版で復活。
追加機能を搭載し2019年1月中旬配信予定!#BAROQUE #歪んだ妄想 #バロックシンドローム pic.twitter.com/aizlcEWnwM
『BAROQUE▲SYNDROM』は1998年にセガサターン、1999年にPlayStationで発売された3DアクションRPG『BAROQUE』の前日譚だ。同作では「大熱波」と呼ばれる災害により人を含めすべてのものがゆがんでしまった世界を描いており、今作はその大熱波が起きる以前を記した清水マリコ氏のスピンアウト小説「BAROQUISM▲SYNDROME」を元にしている。
『BAROQUE▲SYNDROM』は同名小説と同じく、大熱波で世界が大きくゆがむ前、徐々に終末へと向けて世界がゆがみ始めている現代風の世界が舞台となる。そのゆがみは「バロック」と呼ばれる極端な妄想に取り憑かれた人々の自殺、常軌を逸した「バロック型」と呼ばれる猟奇殺人事件、そして『BAROQUE』にも敵として登場した「異形」と呼ばれる人ならざる存在の出現として現れ始めていた。
プレイヤーはそんなバロックに取り憑かれた人々に、彼らが望む妄想を与えることで癒やす新しい商売を行う「バロック屋」の金沢キツネだ。非常に危険だという理由から隔離されたゼロ地区、そこで起きた通称「グログロ事件」唯一の生存者である渡辺ルビと出会うことから物語は始まる。
『BAROQUE』はその後PlayStation 2やWiiにもシステムやグラフィックが変更されて移植され、iOSでも販売されている。今回の『BAROQUE▲SYNDROM』は以前フィーチャーフォン向けに移植されていたが、現代のシステムでプレイするにはゲームアーカイブスでソフトを購入するのがもっとも確実な方法だった。今回のスマートフォンへの移植で、さらに手軽にゲームを楽しめるようになるだろう。
文/古嶋誉幸