いま読まれている記事

2019年9月30日をもって「PSP-3000シリーズ」の修理受付が終了へ。マルチメディア端末として活躍、『モンハン』を社会現象へと導いたモバイル機

article-thumbnail-190731e

 ソニー・インタラクティブエンタテイメント(以下、SIE)は、PSP-3000シリーズの本体および周辺機器の修理受付を2019年9月30日をもって終了すると告知した。

 今年4月にもSIEは、今年4月に「PSP-3000」の修理部品の在庫がなくなり次第、同機の修理受付を終了すると呼びかけていたが、9月30日をもってアフターサービス終了することが今回確定した。

 これからアフターサービスを希望する人は、2019年9月30日までにオンライン修理受付サービス、もしくはプレイステーション カスタマーサポートにてアフターサービスを申込み、2019年10月7日までに製品がプレイステーションクリニックに到着するように送付する必要がある。また、事前申し込みを行わず直接プレイステーションクリニックへ送付される場合は、2019年9月30日までに到着するように送付する必要がある。

2019年9月30日をもって「PSP-3000シリーズ」の修理受付が終了へ。マルチメディア端末として活躍、『モンハン』を社会現象へと導いたモバイル機_001
(画像は「プレイステーション・ポータブル」公式サイトより)

 2008年に発売されたPSP-3000は、その翌年に発売されたPSP goを除くと、日本国内で最後に登場したPSPとなる。液晶画面の性能の向上のほか、応答速度の改善など、前バージョンであるPSP-2000から多くの改良が施されており、PSPの決定版といえる機種だ。

 PSPそのものは2004年12月12日に発売され、同時期に発売されたニンテンドーDSとの価格差、□ボタンの初期不良、初回出荷が少ないことが足を引っ張り、当初は順調に成功したとはいえない状況だった。しかしその後、システムソフトウェアのアップデート、ハードのリニューアル、ソフトラインナップによって、徐々にその魅力が多くのユーザーに認められていくことになる。

 特に『モンスターハンターポータブル 2nd』、『モンスターハンターポータブル 3rd』はPSPのアドホック通信機能を背景に大ヒットし、『モンハン』持ちと呼ばれる特殊な持ち方がユーザーの間で考案されるなど、社会現象といえるほどのブームを巻き起こした。

2019年9月30日をもって「PSP-3000シリーズ」の修理受付が終了へ。マルチメディア端末として活躍、『モンハン』を社会現象へと導いたモバイル機_002
(画像はソフトウェアカタログ『モンスターハンターポータブル 3rd』より)

 それ以外にも『メタルギアソリッド ピースウォーカー』『クライシス コア ファイナルファンタジーVII』『ディシディア ファイナルファンタジー』『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』など、高い評価を得た数多くのソフトが存在する。

 ウェブブラウザの回覧、PS3のリモートプレイ、ゲームアーカイブス、デジタルコミックサービスの開始、テレビへの出力、スカイプ、音楽・動画プレイヤーなど、スマートフォンがない時代にマルチメディア端末して利用するゲーマーも多くいた。特にUMDディスクの映画販売では『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』が大ヒットを記録している。

 後継機のPS vitaでから、ダウンロード販売でPSPソフトを入手してプレイすることはできるが、まだまだPSP本体でしか遊べないゲームは多い。今一度、お手元のPSP-3000が故障していないか確認してみてはいかがだろうか。

ライター/福山幸司

ライター
2019年9月30日をもって「PSP-3000シリーズ」の修理受付が終了へ。マルチメディア端末として活躍、『モンハン』を社会現象へと導いたモバイル機_003
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ