Mad Dog GamesとSaber Interactiveは、『Ghostbusters: The Video Game Remastered』の北米発売日を10月7日と発表した。プラットフォームは、PS4、Nintendo Switch、Xbox One、PC(Epic Games Store)。本作は2009年にPS3、Xbox 360、PCなどから発売した『Ghostbusters: The Video Game』のリマスター版であり、映画『ゴーストバスターズ2』のから続く物語を描いている。
本作のジャンルは三人称視点アクションシューティング、いわゆるTPS(サード・パーソン・シューティング)だ。プレイヤーは、プロトンパックを背負い、PKEメーターでゴーストの存在を探し出し捕獲するのを生業としている「ゴーストバスターズ」の新人社員。映画『ゴーストバスターズ2』の2年後、つまり1993年のニューヨークを舞台としており、ふたたび都市にゴーストの脅威が訪れる。
映画のシナリオを担当したダン・エイクロイドとハロルド・ライミスが本作でもシナリオを執筆しており、映画のユーモラスな仲間たちの楽しい掛け合いは、見事に再現されている。また映画のオリジナルキャストがゲームにも集結しており、ビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、ロルド・ライミス、アーニー・ハドソンがボイスアクターとして出演。キャラクターモデルも映画から再現されている。
さらに映画でヴィーゴ大公の声を担当した名優マックス・フォン・シドーまでもが、本作にも声の出演を果たしているという入れ込みようだ。もちろん、レイ・パーカー・ジュニアによる「ゴーストバスターズ!」というキャッチーな主題歌も健在。しかし残念ながら、映画のメインヒロインであったシガニー・ウィーバーだけは出演していない。今回のリマスター版でもこういった声の出演の変更はないようだ。
なお本作のユニークなゲームシステムとして、ゴーストバスターズが出動した現場にある家具や物などを破壊してしまうと、クライアントから罰金を課せられるというものがある。稼いだお金はアップグレードに使えるので、プレイヤーはなるべく物を破壊しないようにゴーストを捕獲する必要がある。
オリジナル版のゲームはMetacriticで79%、ユーザースコアも85をマークと中々の高評価を得ている本作。残念ながら日本では未発売であり、このリマスター版の日本発売も告知されていない。しかしオリジナル版はSteamの販売が終了していたため、英語版を入手するのも敷居が高い作品になっていた。だが、今回のリマスター版で入手の難易度は下がるので、これを機会にプレイしてみるのいいかもしれない。
なお、近年の映画『ゴーストバスターズ』シリーズの展開は、2016年に女性版リブート作『ゴーストバスターズ』が展開。さらに2020年の夏に新しい新作が公開されることが決まっている。まだ謎のベールに包まれており、正式なタイトルは不明、ビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、シガニー・ウィーバーの出演が確実と見られていおり、正式な続編と見られている。このビデオゲーム版の繋がりや共通点はあるのか、そういう意味でもリマスター版『Ghostbusters: The Video Game』は要チェックといえるだろう。
ライター/福山幸司