ヤギが戦うマルチプレイシューター『Goat of Duty』が、アップデートで日本語ローカライズに対応し、さらに日本文化をテーマにしたスキンが導入された。ゲームは現在、早期アクセス版が販売中。3、4ヶ月の早期アクセス後に正式リリース予定だ。なお、現在は680円で販売されているが、正式リリースで値上げされる。
『Goat of Duty』はオールドスクールなアリーナタイプの対戦シューターだ。上記のトレイラーでは、まるで『Call of Duty』のような戦場でヤギが戦っているが、これはトレイラーだけの冗談。今後追加されるかまでは不明だが、実際のゲームにこういった場面は含まれていない。
Japan goes crazy with the new #GoatOfDuty UPDATE! 🐐
— Raiser Games (@RaiserGames) August 20, 2019
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今回のアップデートの大きな変更点は、日本語ローカライズと日本文化をテーマにした「ナルゴート」と「セーラーゴート」の2種類のスキンが追加された点だ。引用元は説明しなくてもいいだろう。どちらも他のスキン同様追加料金無しで手に入る。また、日本語テキストのリリースに伴い、以前は「FGS(First Goat Shooter)」と表記されていたジャンルが、日本語話者向けには「YPS(ヤギ・パーソン・シューティングゲーム)」と変更となった。
日本語ローカライズはオプションやUIだけでなく、操作方法や武器の特徴を説明するゴートペディアにも適用される。まだ少しフォントがぎこちなく見えるが、完全な日本語になっている。
プロモーションやヤギの外観からはユーモラスでゆるい印象を受けるが、ゲームの内容自体はハードコアだ。『Unreal Tournament』や『Quake III: Arena』のような往年のアリーナシューターと比肩する、プレイヤーのスキルが全面に押し出されるゲームプレイになっている。ヤギのHPと武器の攻撃力もちょうど良く、ハイペースでヤギが肉片へと変わる。昨今のマルチプレイシューターの流行りとはあえて逆行しているが、それだけに今このゲームをリリースする価値のあるものだと言えるようなバランスだ。
多くの部分は人間が主役のアリーナシューターと変わらないが、ダッシュの代わりにもなり敵を吹き飛ばしダメージも与えられる突進攻撃に、ほんの少しだけヤギのゲームらしさが宿っている。
マルチプレイモードは個人戦やチーム戦、敵を倒すごとに自分の武器が変更となるガンゲームの他、体当たりや武器で敵を吹き飛ばしてアリーナ外に突き落とす「ファス・ロ・アリーナ」を搭載。
武器の特性を覚える必要はあるが、他のシューターに慣れたプレイヤーであれば、ゲームを楽しむための事前知識はほとんど不要だ。
精力的な開発が続く『Goat of Duty』。SteamChartによれば過去1ヶ月の平均プレイヤーは8名、ピーク時でも32人と多くはないが、自分と後もうひとり誰かプレイヤーを見つければ楽しめるゲームだ。日本語が追加され、遊びやすくなった本作を試してみてほしい。
ライター/古嶋誉幸