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「市民、幸福は義務です」。協力と裏切りを特徴としたTRPGをひとり用CRPGにアレンジした『Paranoia: Happiness is Mandatory』のPC版発売日が10月3日に決定

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 Bigben Interactiveは、Black ShamrockとCyanide Studioが共同で開発するRPG『Paranoia: Happiness is Mandatory』Steamで10月3日にリリースすると決定した。PlayStation 4とXbox One版はSteamの後にリリースされる。価格は未定。ゲームのシステムや開発についてを説明するデベロップメントダイアリーも公開された。

 『Paranoia』は、1984年にグレッグ・コスティキャン氏、ダン・ゲルバー氏、エリック・ゴールドバーグ氏の3名が制作、執筆したTRPGだ。参加プレイヤーはトラブルシューターとなり、市民の幸福を脅かしフレンド・コンピュータの支配を転覆しようとする反逆者を見つけ出し処分するよう命じられる。
 コンピューターは「共産主義者」、「放射能汚染で突然変異したミュータント」、「スパイの秘密結社」が市民の中に紛れ込んでいると信じ込んでおり、反逆者とはこういった勢力に所属する人間のことを指す。一方で、ゲームに参加するプレイヤーも実は全て秘密結社の構成員であり、突然変異のミュータントだ。つまり、プレイヤーはまさにコンピュータが信じる反逆者そのものだ。

 より高いセキュリティ・クリアランスを得るには、他のプレイヤーの罪を暴いたりでっち上げたりしてコンピューターの信頼を得る必要もある。プレイヤー同士は表面上は協力し合いながら、裏では相手のを陥れてコンピューターに密告することが必要となる。

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(画像はSteam『Paranoia: Happiness is Mandatory』より)
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(画像はSteam『Paranoia: Happiness is Mandatory』より)

 デベロップメントダイアリーでは、クラシックな名作TRPGをモダンなCRPG変換するための方法が少し語られている。原作では複数人のプレイヤーが一緒になってプレイするが、本作はひとり用のCRPGだ。ルールブックをただなぞるだけではなく、ゲームの持つ混沌を再現しなければならないと説明されている。
 なお、動画の最後に開発者たちはコンピューターに「幸福ですか?」と質問されている。誰もが口々に自身が幸福であると答えており、どうやら幸福に包まれた開発現場のようだ。

 『Paranoia: Happiness is Mandatory』では、プレイヤーは赤色のセキュリティ・クリアランスを有するトラブル・シューターのチームを率いて、コンピューターに与えられた任務をこなす。ミッションをクリアすればコンピューターはトラブル・シューターを信頼し、さらに高いセキュリティ・クリアランスを与えていく。セキュリティ・クリアランスが上がれば、アクセスできる情報やエリアが増えていく。

 ビデオによれば、4人のチームの中でプレイヤーの分身となるのはそのうちの1人だけだ。戦闘などでは他のNPCも操作可能のようだが、彼らは常にプレイヤーキャラクターを追い込もうとし、怪しげなところがあればコンピューターに報告するという。ゲームの本質とも言えるプレイヤー間の協力と裏切りは、本作でも踏襲されているようだ。

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(画像はSteam『Paranoia: Happiness is Mandatory』より)
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(画像はSteam『Paranoia: Happiness is Mandatory』より)

 4月に発表され、人気の高いTRPGのCRPG化ということで大きな話題となった『Paranoia: Happiness is Mandatory』。プレイヤー同士の協力と裏切りを題材とした原作をどう再現するのか、謎に包まれたゲームの内容が少し明らかになった。まだまだ謎の多いゲームだが、本作が気になる方は10月3日のPC版発売を待ってほしい。

ライター/古嶋誉幸

ライター
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一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros

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