Curve Digitalは、Netflixの人気ドラマ『ナルコス』をターンベースのアクション・ストラテジーゲームとしてビデオゲーム化した『Narcos: Rise of the Cartels』のアナウンストレイラーを公開した。
プラットフォームは海外展開がPS4、Xbox One、Nintendo Switch、Steamだが、Steamのストアページはインターフェイスの日本語にチェックマークが入っている。説明文も日本語で記載されており、ある程度の日本語には対応しそうだ。発売は2019年の秋を予定している。
TVドラマ『ナルコス』は、Netflixのオリジナルコンテンツとして配信しているクライム・ドラマ。1970年代から90年代を舞台に、実在する麻薬王パブロ・エスコバルと、それと戦う麻薬取締局(DEA)のスティーブ・マーフィー捜査官の活躍を描く。シーズン3で一旦完結しており、新たにストーリーを刷新した『ナルコス:メキシコ編』のシーズン2が制作中だ。
本作の『Narcos: Rise of the Cartels』は、『ナルコス』のシーズン1がベースとなっており、プレイヤーは、麻薬カルテル側かDEA側かのキャンペーンを選ぶことができ、それぞれのストーリーで『ナルコス』を体験できる。
ドラマに登場したパブロ・エスコバル、スティーブ・マーフィー、ハビエル・ペーニャといったキャラクターがゲームでも登場して、キャラクターごとにアビリティやパークを持っている。ゲームはターンベースのストラテジーゲームで構成され、マップを戦略的に移動しつつ、敵を殲滅していくようだ。
またユニークなのが、TPSのような三人称視点のシューターがあるようで、敵と戦うときは見下ろし画面ではなく、肩越しから敵を撃つことがでるようだ。こういったゲームメカニクスは「ターンベースゲームにおける新体験をもたらす」としており、本作がどのようにアクションとストラテジーとストーリーを融合させているかが注目だろう。
昨今、Netflixはビデオゲームとの結びつきを強めている。今年のE3では、Netflixのオリジナルコンテンツのゲーム化をいくつか発表しており、『ダーククリスタル: エイジ・オブ・レジスタンス』をシミュレーションRPGとしてゲーム化した『The Dark Crystal: Age of Resistance Tactics』が11月に配信予定だ。また『ストレンジャー・シングス』の、クォータービューのアクション・アドベンチャーとしてゲーム化した『Stranger Things 3:ザ・ゲーム』はすでに国内のPS4、Steamでも配信している。
現在、Netflixのゲーム化作品は小規模から中規模といった作品が多く、本作『Narcos: Rise of the Cartels』は初の本格的な中規模の作品といえるだろう。今後、どのようなNetflix関連作品がゲーム化されるのか、またその中から傑作と評価されるものや大型タイトルが登場するのか、引き続きNetflixのゲーム化の方針に注目したい。
ライター/福山幸司