Googleは10月24日、同社のクラウドゲームサービス「Stadia」向けゲームソフトの開発を担う新たなスタジオを、カナダ・オンタリオ州モントリオールに設立したと発表した。
モントリオールは、Electronic ArtsやUbisoft、WB Games、THQ Nordic、スクウェア・エニックスといった多くの大手ゲームメーカーがスタジオを展開している業界の活気にあふれたエリアだ。
Stadia Games and Entertainmentの代表を務めるJade Raymond氏は公式ブログの中で、あらゆるジャンルにおいて多様性に満ちたオリジナルのゲームコンテンツを提供していくとした上で、Stadiaはすべてのゲーム体験が目指す最終目的地としてデザインされていると語った。その出発地点として、自身も居住経験があるモントリオールの地を選んだとのこと。
Stadiaは、11月19日から限定的にサービス開始を予定している。北米や欧州の14か国にて、スターターキットの「Founder’s Edition」として、130ドルで先行販売される。これには月額9.99ドルのプレミアム会員「Stadia Pro」の利用権が3か月分含まれており、4K、60fps、HDR、サラウンドに対応した高品質なストリーミングを体験できる。
プレミアム会員は、一部タイトルの購入ディスカウントが受けられるほか、会員登録の有効期限内であれば数々のゲームを無料でプレイできる。また、有料のサブスクリプションモデルのほかにも、2020年からは無料サービスの「Stadia Base」も提供される予定だ。無料版のユーザーは1080pの解像度とステレオサウンドに利用が制限されるが、単体で購入したゲームは期間の制限なく利用し続けられる。
すでにBethesdaやElectronic Arts、Ubisoft、スクウェア・エニックスをはじめ、21社のパブリッシャーと提携しており、『DOOM Eternal』や『The Elder Scrolls Online』、『Rage 2』、『Destiny 2』、『Assassin’s Creed Odyssey』、『ファイナル ファンタジーXV』、『Tomb Raider』シリーズなど、31本のゲームタイトルの提供を予定している。
現時点で日本はサービスの対象エリアに含まれていないが、2020年からの本格展開にあわせてより多くの地域や国でサービスが開始されることが分かっている。
ライター/Ritsuko Kawai