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麻枝准が13年ぶりに原作・メインシナリオを手掛ける新作『Heaven Burns Red』が発表。KeyとWFSが手掛けるスマートフォン向けRPG、2020年配信予定

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 Keyは、『AIR』『CLANNAD』のシナリオライター、音楽家の麻枝准氏が13年ぶりに原作・メインシナリオを手掛けるスマートフォン向けRPG『Heaven Burns Red』を発表した。対応プラットフォームはAndroid。iOS。2020年の配信を予定。発表に合わせてティザーサイトと公式Twitterアカウントが公開されている。

 麻枝准氏は『Kanon』、『AIR』、『CLANNAD』などのノベルゲームで「泣きゲー」とも呼ばれる感動的なシナリオで国内外で絶大な評価を得ているクリエイターだ。今回はノベルゲームではなく、スマートフォンで遊べるRPGとなり、しっかりと「楽しくて、感情移入が出来て、最後には泣けるようなゲーム」となるという。

 最近の麻枝氏の活動としては、2018年に「萌えゲーアワード2018」で大賞に輝いた『Summer Pockets』で原案を担当している。少し遡ると、2010年のアニメ『Angel Beats!』の脚本と、2015年の『Angel Beats!』ゲームシナリオを担当しているが、完全オリジナルのゲームでメインシナリオを手掛けるのは2007年の『リトルバスターズ!』から、なんと13年ぶりのタイトルとなる。

 さらに麻枝氏といえばシナリオだけではなく、作詞作曲、音楽プロデューサーとしても高く評価されているが、本作でも音楽プロデュースは麻枝准氏が手掛けることになる。主題歌・劇中歌でボーカルを担当するのは、TVアニメ『ヨルムンガンドPERFECT ORDER』エンディングテーマなどの、やなぎなぎ氏。公式サイトでは、サービスが始まるまでは月に一度、ボーカル曲を公開していく予定で、現在では「Before I Rise」を試聴することとができる。

 キャラクターデザイン、メインビジュアルは『アズールレーン』などに携わったことがあるゆーげん氏。キャラクター原案はNa-Ga、ふむゆん、まろやかが手掛ける。公開されたメインビジュアルからは、崩壊した都市の真ん中に、花畑が咲いており、そこに制服を着た少女が佇んでいる。花畑の中にはガラスのようなものが突き刺さっており、なんらかの武器、あるいは不穏なものを感じさせる。

 開発はKeyだけではなく、『AFTERLOST – 消滅都市』、『アナザーエデン 時空を超える猫』『夏の終わりのパラドックス』のWFSが手掛けており、スマートフォン向けに重点した意欲を伺わせる。

 まだ公表はされていないが、麻枝准氏以外にも、Keyブランドに欠かせないクリエイターが名を連ねるという。麻枝准氏の本格復帰はファンならずとも、ゲーム業界に旋風を巻き起こすだろう。

麻枝准が13年ぶりに原作・メインシナリオを手掛ける新作『Heaven Burns Red』が発表。KeyとWFSが手掛けるスマートフォン向けRPG、2020年配信予定_001

 以下、公式サイトに記載された麻枝准氏、ゆーげん氏、やなぎなぎ氏のコメントを転載する。

麻枝准氏のコメント
Keyの新作は自分が原作とシナリオを務める、スマートフォンで遊べるRPGです。
PCでノベルゲームをプレイするという文化が失われつつある今、普及率の高いスマートフォンに対応した本企画はKeyというゲームブランドが生き残るための希望です。
ただ作るものの本質は変わりません。
楽しくて、感情移入が出来て、最後には泣けるようなゲームです。
そんな新たなKeyの幕開けを飾るべくこの数年、WFSさん、ゆーげんさんと頑張ってきました。
メインボーカルにはやなぎなぎさんをお迎えしました。
ようやくティザーの公開にまで辿り着けました。
サービスが始まるまでは月に一度、ボーカル曲を公開していくので、公式アカウントをフォローして聴きにきてください。
『Heaven Burns Red』をよろしくお願いします。

ゆーげん氏のコメント
キライキライ大嫌いのところからプロジェクトに参画したと思っています。
絡みあった紐を丁寧にほどきながら、細心の注意を払ってキャラクター1人1人に個性を持たせてきました。
本来交わらないKeyとWFSが1つのチームとなり、今まさに大きな壁を越えようとしています。
美しい織物がたくさんの紐で彩られている様にスタッフそれぞれの紐がひと織りの最高の織物を作り上げようとしています。
その歩みが楽しみにしてくれるユーザーの皆さんに素晴らしい体験と共にお届けできれば幸いです。
とても楽しみです。

やなぎなぎ氏のコメント
麻枝さんとご一緒するのはお久しぶりなのですが、ひとたびメロディを聞けば、また一瞬で麻枝さんワールドに連れ出してくれる感覚がありました。
私の声は眠くなる、と言われることも多いのですが、「Before I Rise」は力強く、心から叫ぶような歌になったので、みなさんを眠らせずに『Heaven Burns Red』の世界にお連れ出来ると思います。
劇中歌もたくさんがっつり歌わせて頂くので、作品を進める中で訪れる様々なシーンを、より印象的に彩れるよう、私もたくさんの声色で盛り上げていきますので、どうぞよろしくお願いします!

ライター/福山幸司

ライター
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福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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