PlayStation Plusのフリープレイ作品として、加入者向けに12月に配信された『Titanfall 2』。2016年に発売されて以降、マルチプレイモードのプレイヤー数は徐々に減少していったが、今回のフリープレイ化を受けて人口が大幅に伸びているとプレイヤーが喜びの声を上げている。
『Titanfall 2』において、過去の期間のプレイヤー数は公式にはアーカイブされていないため正確に把握することは難しいが、海外フォーラムRedditのユーザーによる集計によれば2019年3月の週末の平均人数は4千人ほどだったという。一方でフリープレイ以降は、8万人以上のプレイヤーがマルチプレイモードをプレイしているという報告が複数挙がっている。
もちろんピーク時と平均時のプレイヤー数は同じ数値ではないため単純に比較することはできないが、フリープレイ以降、プレイヤー規模が急激に増加しているのは間違いないだろう。
なお、2019年はじめにはスピンオフ作品である『Apex Legends』がリリースされ、この際もプレイヤー数の増加が報告されていたが、その規模は1万人程度と伝えられていた。
『Titanfall 2』は2016年に発売されたタイトルで、マルチプレイ専用だった前作とは違いシングルプレイも搭載されていた。マルチプレイはダブルジャンプやウォールランを駆使したパイロットによるスピーディな戦闘と、巨大なタイタンを呼び出したときの圧倒的な力とゲームプレイを大きく変化させるコントラストが『Titanfall』シリーズならではの面白さを有していた。
マルチプレイの基本的なシステムを引き継いだシングルプレイの評価も高く、機械と人間の友情を熱く描いて高い評価を得た。
多くの賞にノミネートされ、「Game Critics Awards 2016」ではベストオンラインマルチプレイヤー賞、「Golden Joystick Awards 2016」ではクリティクスチョイス賞に輝いた。しかし、売り上げはあまり芳しくなかったようで、EAが期待したほどの売り上げとはならなかったと報じられている。
現在ゲームを開発したRespawn EntertainmentはF2Pのバトルロイヤルゲーム『Apex Legends』と『Medal of Honor』のVRゲームの開発に取り組んでいる。『TItanfall 3』の開発は今のところ考えられていないようだが、このフリープレイで新たなファンを獲得し、新作開発の助けになることを願うばかりだ。
ライター/古嶋誉幸