日本一ソフトウェアは1月6日(月)、『大戦略』シリーズなどのタイトルで知られるシステムソフト・アルファーのコンピューター・ゲームソフト部門の事業を子会社のシステムソフト・ベータへ継承し、1月1日(水)より事業を開始したことを発表した。システムソフト・アルファーも同社の公式Webページにて同様の発表を行っている。
すでに購入済みの商品に関する問い合わせや運用中のサービス、通信販売およびダウンロード販売については、当面の間システムソフト・アルファーが継続して対応する。ただし、今後新規に購入したタイトルに関する問い合わせについてはシステムソフト・ベータが対応することとしている。
『大戦略』シリーズなどのタイトル開発は当初、現在は賃貸不動産情報サイトの運営などのソリューション事業を行っているシステムソフトが担当してきた。同社はMac用ソフトの日本語ローカライズや、日本電気(NEC)のPC-8800シリーズ用のゲームプログラム・ディスクオペレーティングシステムを手掛けていたが、海外ソフト会社が日本支社を設置し始めると売上が減少する。
これによりシステムソフトは事業整理を余儀なくされ、1998年にゲームソフト事業を分社化したシステムソフト・プロダクションが福岡県に設立された。一方、システムソフトが資本金の持分約25%を出資する形で1999年にアルファーショックが設立され、その後2001年3月にシステムソフトはアルファーショックへの出資金の全額を譲渡し関係を解消している。
同月、アルファーショックはシステムソフト・アルファーに商号・組織変更を実施した。システムソフト・プロダクションはゲームソフトの開発部門と営業権・知的財産権を譲渡し、システムソフト・アルファー福岡支社となり、同月末で解散されている。
最後に、今回の発表で登場したシステムソフト・ベータだが、こちらは2019年12月に日本一ソフトウェアの取締役会長でもある北角浩一氏が代表取締役に就任する形で登記が行われており、本社所在地も日本一ソフトウェアと同一のものとなっている。
事業の引継ぎによってシステムソフト・アルファーの事業はキャラクター商品の開発、製造のみとなるが、こちらの事業については「引き続き事業の継続を行う」としている。
ライター/ヨシムネ