レトロゲーム互換機などを製作するHyperkinは、ゲームボーイ、ゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンスをテレビで遊べる「Retron Jr.」を発表した。同社のレトロゲーム互換機「Retron」シリーズの新型だ。
海外メディアGizModeによれば、Retron Jr.はHDMIを介してゲームを720pにアップスケールしてテレビに出力する。HDMIケーブルだけでなくコンポジットで古いテレビにも接続可能だ。また、ゲームボーイ用の通信ケーブルポートも用意されているが、これがただデータ転送にのみ使えるか、あるいは通信対戦でも利用できるのかは不明だとしている。
Hyperkinは海外メディアNintendoLifeに対し、Retron Jr.がFPGAテクノロジーではなくエミュレーションによってゲームを再生していると語っている。エミュレーション精度や、対応するゲームのリストなどは未発表。
なおRetron Jr.の構想は2017年にHyperkinが存在をほのめかしていた。この時はかなりゲームボーイにデザインを寄せており、通信ケーブルポートはついていなかった。公開時期がエイプリルフールなだけにジョークだとも思われていたが、2017年からすでに製作に向けて動いていたのかもしれない。
2019年にはアダプタを交換することでさまざまな携帯機に対応する互換機「Analogue Pocket」が発表され、CES 2020ではSNESとGenesisが遊べる携帯機「Super Retro Champ」が発表された。
また、DellはNintendo SwitchライクなポータブルPCのコンセプト機「Concept UFO」を公開し、Playdateはクランク付きの携帯ゲーム「Playdate」を発売予定。多種多様な携帯機の話題の波が押し寄せている。
ライター/古嶋誉幸