ValveのPCゲーム配信プラットフォーム「Steam」のデータを収集する外部サイト「Steam DB」は、Steamユーザーの同時接続数が1880万人を超えたことを報告した。これまでの最高記録は2018年1月に達成した1853万人で、約27万人の増加となった。
SteamDBの統計によれば毎年1月と2月は同時接続数が伸びる傾向にあることがわかっており、年末年始や旧正月セールでSteamクライアントを起動する人の流れが今回のさらなる記録達成に結びついたと見られる。
.@Steam has broken its record for most concurrently online users that was held for two years. Previous record was 18,537,490 users. It's still increasing!
— SteamDB (@SteamDB) February 2, 2020
But there's about 1 million less players actually in-game (≈5.8mil vs ≈7mil two years ago).https://t.co/D6WDHbz0B4
一方、今回の報告によれば、ゲームをプレイする人数は2018年1月の700万人に対し、2020年1月は580万人に留まり約120万人減少しているという。
同じくSteamのデータを収集する「Steam Chart」によると、2018年1月は『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』のピークプレイヤー数が320万人を超える大ヒットとなったことが記録されている。一方で2019年はこういった支配的な大ヒット作が登場していないようだ。このことが同時接続数が伸びた一方で、ゲームをプレイする人数は減少している理由のひとつだと考えられる。
なお、単純に計算をしてしまうと、今回の同時接続者数が達成された際、1300万人はSteamを起動していてもゲームをプレイしていなかったことになる。
ただし前述のとおり、ストアにセール目的でアクセスしていた人の流れが考えられるほか、Steamはソーシャルネットワーク・コミュニティ機能も充実しており、これまで10年以上にわたってアップデートされてきた。ゲームをプレイするだけでなく、フレンド同士でチャットしたり、近年ではゲームプレイ実況動画を配信したりすることも可能だ。
今回の方向は、さまざまなサービスをたえず追加しているSteamが、ゲーマーの日常生活に根ざしている傾向も示しているのかもしれない。
ライター/古嶋誉幸