2017年、Adobeが「Adobe Flash」の配布とサポートを2020年いっぱいで終了することを発表した。それを受け、インターネット上で公開中のFlashゲームなどを収集するプロジェクト「BlueMaxima’s Flashpoint」(以下、Flashpoint)がスタートし、1月27日に最新のバージョン7.1がリリースされた。
対応タイトルはFlashやShockwaveゲームなど3万8000作。すべてのゲームを一度にダウンロードできる「Flashpoint 7.1 Ultimate」の容量は288GBにもなる。通常であれば、プレイするゲームをその都度ダウンロードする「Flashpoint 7.1 Infinity」をダウンロードするのがいいだろう。ゲームのリストは公式Wikiにまとめられている。
「Flashpoint」は、さまざまなデジタルコンテンツの収集と保存を行う「Internet Archive」を運営するボランティア団体「Archive Team」に所属するベン・ラティモア氏が中心となって運営されている。
プロジェクトのスタートから1年後の2018年末に「Flashpoint 5.3」が公開された際は1万本のゲームが登録されていたが、それからわずか1年で、多くのボランティアの手を借りて4倍近いゲームやアニメーションが登録されたことになる。
ゲームのアップロードやリクエストも行っているが、現在販売されているゲーム、サーバーが必要なマルチプレイゲーム、そのほか違法性の高いゲームなどは取り扱っていない。詳しくは禁止リストを参照してほしい。
2021年に突如インターネット上のすべてのFlashゲームが消え失せるわけではないが、サポート終了とともに徐々に消えていくことは間違いない。思い出のFlashゲームがある方は、「Flashpoint」で思い出とともにゲームをしっかりと保存するのがいいだろう。
ライター/古嶋誉幸