Valveが運営するPC配信プラットフォーム「Steam」の同時接続者数が3月15日に最高記録を更新し、2000万人を超えたことが明らかとなった。SteamのAPIからデータを収集する外部サイト「Steam Database」が発表している。
現在の最大接続人数は2031万3451人と記録されている。その中でゲームをプレイしていたプレイヤーは620万人で、これも2018年後半の最高値を更新する記録となっている。2月には1880万人を超えたことが明らかとなったが、わずか1ヶ月ほどで記録を塗り替えた。なお、さらに前の最高記録は2018年2月の1853万人となっている。
2018年と2019年を比較すると、Steamの最大同時接続人数は減少傾向にあった。2018年の『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』(PUBG)大ヒットによる急激な人口増が、2019年には安定してしまったためとみられる。2019年以降は、『PUBG』に比類するほど同時接続数を伸ばすような作品の存在は報じられていない。
一方で今回、マイルストーンとなる同時接続数2000万人を超えた理由を、Steam DBは「新型コロナウイルスによるものではないか」と指摘している。因果関係や実際の原因については証明されていないが、外出を自粛する世相を考えると、核心をついているように思える。
Thanks a million.
— CS2 (@CounterStrike) March 14, 2020
同時接続人数とインゲーム人数が伸びているSteamでも、特に『Counter-Strike: Global Offensive』(CS:GO)のプレイヤー数が顕著に伸び続けている。1月から月にほぼ10万人単位で最大プレイヤー数を伸ばし続け、3月にはついに100万人を突破。
基本プレイ無料(F2P)化してからプレイヤー数は増加傾向にあったが、2020年に入ってからはプレイヤー数がうなぎ登りとなっていた。人々は家の中で遊ぶ娯楽を求め、Steamでも人が多く、無料で遊べる本作に手を出したのかもしれない。
ライター/古嶋誉幸