現在新型コロナウイルスが猛威を振るうイタリアのゲーム開発スタジオ34BigThings srlは、同じく新型コロナウイルスが猛威を振るうスペインのパブリッシャーRaiser Gamesと協力し、対戦型シューター『GOAT OF DUTY』を現地時間3月31日まで無料で配布することを発表した。日本語に対応。フリーウィークエンドではなく、Steamから取得すれば3月31日以降も永久にプレイできる。
【更新 2020/3/18 11:45】 記事初版にて記事タイトルに『Goat of Simulator』と記載されていましたが、正しくは『GOAT OF DUTY』でした。訂正しお詫び申し上げます。
両社はこの無償配布が外出を極力控える「#StayAtHome」に役立ち、新型コロナウイルス患者数の急速な増加を防ぐ「#flatenthecurve」に貢献できることを願っているとしている。
『GOAT OF DUTY』は、「ヤギ」同士が戦う荒唐無稽さや『Call of Duty』風のタイトル名にトレイラーなど、多数のジョーク・パロディ要素が盛り込まれたタイトルだ。中身は『Unreal Tournament』や『Quake III Arena』のような本格的なアリーナタイプの対戦マルチプレイヤーゲームとなっている。
プレイヤーはロボットアームをつけたヤギとなって、火炎放射器やロケットランチャー、スナイパーライフルなど、マップ上のさまざまな武器やアイテムを集めてほかのヤギを片っ端から撃ち倒す。画面上には武器のほかにヤギの首が映っており厳密には三人称視点のゲームだが、フィーリングとしてはFPSのようなプレイングが楽しめる。
単なる現代的なアリーナFPSではなく、武器がなくてもなんとか戦えるヤギの突進攻撃や、かつて『Unreal Tournament』シリーズに搭載されていた死んだふりなど、特殊でユニークな攻撃方法も用意されている。
ゲームのルールはデスマッチやチームデスマッチ、敵を倒すごとに武器が変更されるガンゲームといったオーソドックスなゲームモードが存在。ほかにも『The Elder Scrolls V: Skyrim』のドラゴンシャウト「Fus Ro Dah」が元ネタとなっている「ファス・ロ・アリーナ」というモードも存在する。
このモードでは、マッチに参加するすべてのヤギは相手を吹き飛ばす銃を身につけており、マップ内にあるトラップや場外に向けて敵を弾き飛ばせば勝ちとなる。電撃トラップに掛かって感電死したり、奈落の底に吹き飛ばされたりと、倒しても倒されても楽しいゲームモードとなっている。
見た目はコメディタッチだが、ゲーム内容はゴリゴリのオールドスクールアリーナシューターである『GOAT OF DUTY』。何も考えずに武器を手に敵と戦うことも、アイテムの管理を徹底した完璧な試合運びを目指すことも可能な懐の深いシューターなとなっているので、今回の無料配布を機にぜひゲームをプレイしてみてほしい。
ライター/古嶋誉幸