PlayWay S.A.は、FreeMind SAの開発する精神病を題材としたシミュレーター『Psycho Simulator』のSteamストアページを開設した。発売日と価格は未定となっている。
『Psycho Simulator』は精神病院の日々の業務を体験する一人称視点シミュレーターだ。プレイヤーは精神科医としてさまざまな病気を抱えた人々を救うため、治療のためのセッションを設けて会話で回復の手助けをしたり、症状に応じた薬を処方したり、ほかのスタッフと協力する。
プレイヤーの治療を待つ患者は統合失調症、社会病質(ソシオパス)、性依存症など、さまざまな精神病を抱えている。彼らと会話して病気の原因を探し、さまざまな治療を施して無事退院させなければならない。プレイヤーは緊迫した精神病棟の現実を体験し、精神科医のリスクや責任を学ぶことができるされている。
主人公を遠い日に失踪した親だと思って失った日々を取り戻そうとする患者や、医師を悪の組織のスパイだと信じ込んで攻撃してくる患者もいる。精神病院での激務は少しずつ主人公や同僚のスタッフを追い込んでいくようだ。トレイラーでは自分で薬を使用するシーンも見られる。患者に引っ張られず、自身の正気を保ち続けることも重要だ。
PlayWay S.A.は家の改装業者をテーマにした『House Flipper』、戦車博物館のメカニックとなる『Tank Mechanic Simulator』、緊急サービスのオペレーターとなる『911 Operator』など、さまざまな職業をテーマにしたシミュレーターを好んでリリースするパブリッシャーだ。
開発を担当するFreeMind SAも、農家シミュレーター『Farmer’s Life』や自動車教習をテーマにした『Let`s Drive』といった作品を発表しているが、その中にあっても精神病院での勤務をゲーム化するとなれば、特に慎重な描き方が求められることとなるだろう。
ライター/古嶋誉幸