ゲームパブリッシャーの「Playstack」は、スタジオ「Cold Symmetry」が開発する、RPG『Mortal Shell』を発表した。フロムソフトウェアの『ダークソウル』シリーズに影響を受けた、いわゆる「ソウルライク」なゲームだ。
プラットフォームはPlayStation 4、Xbox One、PC。2020年第3四半期に発売予定。公開されたSteamストアページでは日本語にも対応予定とされている。また、公式サイトから参加できるDiscordチャンネルでは今後ベータテスターも募集するという。
『Mortal Shell』は、人類の文明が退廃し慈悲無き血に飢えた敵が跋扈するダークファンタジー世界が舞台のタイトルだ。主人公は死と隣り合わせの世界で、“魂の抜け殻”として覚醒。ダークファーザーと呼ばれる謎の人物に命じられ、暗い世界を超えて聖地にあるという聖なるグランドを探す。
ゲームの進行はソウルライクの伝統に従い、ノンリニアなキャンペーンとなっている。沼の広がる低地や、黒曜石の大聖堂を抜け、山頂で凍る古代の暗号を目指す。ゲーム性もプレイヤーに精神力と適応力が試されるような内容となっており、戦闘では好機を得るまで剣を抜かず、回避を駆使して最高のタイミングでカウンターをたたき込むことが求められる。
退廃し多くの戦士たちが屍となった世界だが、ゲーム内では彼らは魂となって主人公を助けてくれる。彼らをモータルシェルとして覚醒させ、さまざまな戦闘スタイルを習得する。モータルシェルとの絆が深まれば、彼らの力をより深く引き出すことができる。
彩度が低くダークなアートスタイルや恐ろしいモンスターのデザインは『ダークソウル』シリーズの直接の影響が感じられる。開発のCold Symmetryは、2017年にAAAタイトル開発などで経験を積んだ、ソウルライクゲームへの情熱を燃やす4人の開発者が集まって結成された。現在ではスタッフは15名まで増えているという。
ダークなアートスタイルがかなりかっこよく、死者の魂がさまよう退廃した世界という『ダークソウル』シリーズから強く影響を受けた『Mortal Shell』。Twitter上での発言によれば、2年間水面下で開発が続き、今回ようやく発表できたという。新たな「ソウルライク」ゲームの金字塔を打ち立てられるかどうか、注目の作品だ。
ライター/古嶋誉幸