北米時間4月1日、Electronic Artsが運営するバトルロイヤルシューターゲーム『Apex Legends』では、開発のRespawn Entertainmentが“最弱”を公認している武器「モザンビーク」が大量に出現している。ただし、ただのモザンビークではなく、最高品質を表す金色の“きんいろモザンビーク”だ。
It's not fool's gold! Get your hands on genuine gold Mozambiques today. 😉 pic.twitter.com/hIkq0Qb3wy
— Apex Legends (@PlayApex) April 1, 2020
『Titanfall』シリーズのスピンオフ作品として登場した『Apex Legends』は、リリース後1ヶ月で総プレイヤー数が5000万人を突破するなど、さまざまな記録を打ち立てている人気のバトルロイヤルゲームのひとつだ。多くのプレイヤー数を持つ作品であればSNS上などで急速に拡散される情報、いわゆるネットミームが発生するのは必然で、本作におけるネットミームのひとつが「モザンビーク」だ。
「モザンビーク」は三角状に3発の弾丸を発射する拳銃の一種だ。『Titanfall2』で初めて登場した際には高い連射性と命中精度で“強い武器”として認識されていたが、『Apex Legends』では当初、弱い武器が出やすく強い武器が出にくくなる「性能曲線(パワーカーブ)」を作るための仕様上、意図的に弱く設定していたことを2019年3月に明かしている。
そのため「モザンビーク」はサービス開始時から長い間、“最弱の武器”としてほぼすべてのプレイヤーから忌避されるとともに、海外フォーラムサイトのRedditでは画像や動画などのさまざまなジョークが投稿されている。
なおシーズン2では、ダメージを肩代わりする「シールド」を持たない敵に対して、ダメージ量を向上させるカスタマイズパーツ「ハンマーポイント弾」が実装された。これにより、照準器を覗いて撃てば(ADS状態)弾の集弾率が高まり、条件がそろえば高いダメージを発生させられるロマンのある武器となった。しかし、プレイヤー間では「素手よりはマシ」という認識が根強く残り、2019年9月のアップデートでは「モザンビーク」を手放す際のモーションが“地面に叩きつける”動作に変わった。
今回エイプリルフールの要素として登場した“金色”等級の「モザンビーク」は、上述の「ハンマーポイント弾」にくわえ、連射速度を向上させる「ショットガンボルト」と敵を赤く強調表示する照準器「1倍デジタルスレット」があらかじめ装着されたフルカスタム仕様となっている。
エイプリルフールによって“最弱武器”から一躍“最強武器”に近いレベルまで躍り出た「モザンビーク」だが、この仕様変更について開催期間などの告知は出されていない。いつ元の仕様に戻るかはわからない状況だが、興味があれば「モザンビーク」によるキルでチャンピオンを獲得する夢をかなえてみるのもよいだろう。
ライター/ヨシムネ