新型コロナウイルスで「ゲーセン」など多数の店舗・施設が経営危機に。客足が遠のき営業も自粛、一部は支援求める

 新型コロナウイルス感染症の影響により、さまざまな業種の店舗や施設が臨時休業や営業時間短縮などの対応を実施しているが、ゲームセンターなどの施設においても同様の対応が迫られている。

 バンダイナムコアミューズメントは「ナンジャタウン」「MAZARIA」などの一部施設で休場期間を延長する措置をとった。また、セガは東京都内の直営店舗を4日と5日(土・日)の間臨時休業とすることを発表。4月4日以降はすべての直営店で営業時間を22時までに短縮し、入場制限をかけている。

(画像は「ナンジャタウン休園のお知らせ【3月31日~】」よりキャプチャ)

 3月2日にいち早く対応を発表したイオンファンタジーも営業再開を延期。子ども向けアミューズメント施設「モーリーファンタジー」や屋内プレイグラウンド施設「キッズーナ」などの施設に影響をおよぼした。

 タイトーは一律の入場制限のみと比較的緩めの制限で対応しているが、レトロゲームが多く集まる老舗「秋葉原Hey」は4月12日(日)までの間営業時間を短縮する措置を取っており、「タイトーステーション」など一部施設でも、店舗単位での対応措置がとられていると考えられる。

 一方、コアなプレイヤーが多く集まる中小規模の店舗は存続の危機にさらされている。高田馬場と池袋で営業している「ゲーセンミカド」は、マルチコンテンツプラットフォーム「ニコニコチャンネル」の定期購読(サブスクリプション)やYouTubeチャンネルの登録・高評価、物販など、店舗以外の事業で運営を継続する方法を模索している。

 また、中野ブロードウェイに店を構える「中野TRF」“経営が成り立たず閉店の可能性が出てきた”として、「ニコニコチャンネル」の定期購読や、一定期間レンタルスペースを自由に使えるフリーパスのオンライン購入を呼びかけている。3月上旬にはICカード「NESiCA」を利用する筐体の売上が悪く、全撤去も一時検討されていた。

 閉店の危機に瀕しているのは中小規模のゲームセンターだけではない。2005年オープンの老舗ゲームバー「8bitcafe(エイトビットカフェ)」は4月3日より営業自粛を開始した。新型コロナウイルスの影響が強まってからは、良くて1日2〜3人、最悪の場合ひとりも顧客が入らない「ノーゲスト」の状態まで客足が落ち込んでいたという。

 営業自粛中はEコマースプラットフォームの「BASE」を利用して、1杯あたりの価格が安くなる「ドリンクパス」を販売し、その売上で最低限の維持費をねん出する方針だが、先に紹介したゲームセンターとは違い「ドリンクパス」以外の方法で店を支援する方法がなく、厳しい環境に置かれている。

 5都府県に店を持つボードゲームカフェ「JELLY JELLY CAFE」は4月2日から座席数を減らしての「完全予約制」に営業形態を変更した。大変な時期でも「ボードゲームは楽しかった」と思ってもらえるよう、ボードゲームのルールをビデオ通話経由で説明する無料の遠隔サービスを4月末まで実施し、直営通販サイトの「JELLY ONLINE」とあわせて遠方の顧客にも対応しているようだ。

 今回ご紹介したところのほかにも、多くのゲームに関連する各種施設や店舗が大きな経済的被害を受けている。パンデミックが収束した後に「娯楽施設がどこにもない」ような状況とならないためにも、懇意にしている施設や店舗が求める助けに対し、支援の手を差し伸べることを検討してみてほしい。

ライター/ヨシムネ

ライター
ヨシムネ
2019年11月加入。小学生の時に『ラグナロクオンライン』に出会ったことがきっかけでオンラインゲームにのめり込む。
コミュニケーション手段としてのゲームを追い続けている。好きなゲームは『アクトレイザー』『モンスターファームアドバンス2』『新・世界樹の迷宮2』など。
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