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ゲームが売れた本数と同じ数だけ水を飲む動画が追加される実験作『Each Sale I Drink a Glass of Water』が5月1日リリース

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 ゲームが売れた本数と同じ杯数の水を開発者が飲むという『Each Sale I Drink a Glass of Water』がSteamにて5月1日にリリースされる。

 ジャンル「ゲーム/実験」とされた本作は、ゲームが1本売れるにつき、開発者が水を1杯飲む映像を毎週金曜日にゲーム内に追加するというタイトルだ。この実験は早期アクセス配信を通じて12ヶ月にわたり続けられる。

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(画像はSteam 『Each Sale I Drink a Glass of Water』より)

 開発を担当するBmc Studioは、カナダに住むアレイン・ラガセ氏の個人デベロッパー。2016年に『Kimulator : Fight for your destiny』をリリースしてSteamにデビューし、これまでに20本のゲームを製作してきた。ラガセ氏は自身のスタジオをフルモーションビデオゲーム製作スタジオとしており、多くのゲームが実写を使ったチープで小規模な低予算作品となっている。

 近年では、バトルロイヤルゲームをひとつの流行として表現し、「誰かがバトルロイヤルゲームをプレイするのを動画サイトで視聴すること」をゲームとして再現した『Real Life Battle Royal: It’s gonna be an… EPIC game』のような実験的な作品もリリースした。ゲームらしくなく、安っぽいおふざけにまみれたこれらの作品は、当然のごとく賛否両論を受けている。

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(画像はSteam 『Each Sale I Drink a Glass of Water』より)

 今作『Each Sale I Drink a Glass of Water』でも、発売前からSteamフォーラムで「こんなの許されるの?これはゲームではありません。このアカウントと開発者をSteamから永久BANしろ」というスレッドが立てられている。一方で同フォーラムでは、ほかのユーザーが「インタラクティブな実験的アートで、平均的なウォーキングシミュレーターよりも多くのゲームプレイがある」と反論し、ラガセ氏もそれに同意している。

 また作品自体がゲームなのかどうなのか以前に、健康面から本作を憂う人たちもいる。Steamフォーラムでは、素晴らしいアイデアと評価しながらも健康を害する可能性があると指摘するスレッドも立った。短時間で大量の水を飲むと水中毒を発症し、最悪の場合死亡の可能性がある。2009年にWiiを景品にした水飲み大会で女性が死亡したことが報じられている。ただし、ラガセ氏はこのスレッドで実験が安全に行われることを約束している。

 なお映像でラガセ氏は水道水を飲んでいる。一般的にカナダの水道水は飲めると言われているが、国土交通省の発表によればカナダの水道水は飲用には適していないとされている。カナダのGlobal Newsの報道によれば、調査した1200の水道の3分の1から国家安全ガイドラインを上回る高濃度の鉛が検出され、老朽化した水道管によって数十万のカナダ人が危険にさらされていることを警告している。

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(画像はSteam 『Each Sale I Drink a Glass of Water』より)

 1年間、毎週金曜日にその週の販売本数と同じだけ水を飲む動画を追加するという、奇妙な実験的作品『Each Sale I Drink a Glass of Water』。はたして1年後、何杯の水を飲む動画が存在しているだろうか。

ライター/古嶋 誉幸

ライター
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一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros

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