Epic Gamesはバトルロイヤルシューター『Fortnite』(フォートナイト)のAndroid版をGoogle Playでもリリースした。これまでは公式サイト経由でEpic Games Appをダウンロードして利用する必要があったが、今後はAndroidの公式ストアアプリからもゲームをインストールできる。
iOSではすでにApp Storeからゲームをインストールできるため、これでiOS、Androidとも公式ストアアプリから『Fortnite』を利用できるようになった。
『Fortnite』のGoogle Playでのリリースは2019年12月にはすでに告知されており、公式アカウントは2019年12月13日に「Google Playの審査のために『Fortnite』を提出した」とツイートしていた。
しかし同月、Epic Gamesは海外メディア「9to5Google」を通じて、Googleに対し30%の利益分配率は違法であるとして撤廃を求めたことを発表し、Googleがそれを拒否したことが明らかにされていた。Google Playにおける新しいアプリの審査期間は一般的に数日ほどだが、結果としてリリースは4月後半にまで伸びることとなった。
Epic Gamesのティム・スウィニー氏は、さまざまな形で繰り返しGoogleやAppleなどプラットフォーマーの独占的な販売方式を強く批判している。2月に行われたD.I.C.E. Summit 2020では、Androidを「偽のオープンシステム」でありiOSはさらにひどいと痛烈に批判していることを、海外メディア「Venture Beat」などが報じた。
AndroidはGoogle Play以外のソフトウェアもインストールできるとしながら、ウイルスやマルウェアを注意するポップアップを表示してユーザーを怖がらせることなどから、ユーザーの前に障壁を置いてGoogle Play以外のアプリを不利な立場に置こうとしているとす主張している。
どちらにしても、最終的に『Fortnite』はGoogle Playでリリースされており、プレイヤーにとってはより便利にゲームを管理できるようになった。現在でも『Fortnite』公式サイトではEpic Game App経由でゲームがダウンロード可能であり、使いやすい方を選ぶとよいだろう。
ライター/古嶋誉幸