『ファイナルファンタジー』シリーズの天野喜孝氏のドキュメンタリーが公開。自身のルーツや、イラストレーションの創作スタイルについて語る

 Archipelは、ドキュメンタリー映像『Yoshitaka Amano – his universe, on paper』をYouTubeで公開した。『ファイナルファンタジー』シリーズに携わったイラストレーターの天野喜孝氏を取材して、その創作の極意に迫っている。なお映像そのものは2017年末に制作されたものだという。

 取材を行ったのは、「toco toco」シリーズなどで日本のさまざまなクリエイターにフォーカスを当てて、ドキュメンタリー映像を制作しているクリエイター集団「Archipel」だ。ゲームクリエイターならばヨコオタロウ氏、橋野桂氏、須田剛一氏、SWERY氏、イシイジロウ氏、あきまん氏、五十嵐孝司氏などをこれまで取り上げてきた。

 今回は『ファイナルファンタジー』シリーズの精彩なイラストレーションでおなじみの天野喜孝氏。『ヤッターマン』『ガッチャマン』など、竜の子プロダクション(現:タツノコプロ)でのアニメーターでの仕事から、本格的なイラストレーターへの転身した。さらに坂口博信氏との出会い、イラストレーションとファインアートの考え方などが語られている。ゲームの最初の仕事のときは、キャラクターやモンスターをドット絵で描くのかと思ったら「リアルに描いてくれ」と言われたというユニークなエピソードも披露している。

 西洋のファンタジーという現実にないイラストを描きたいと思ったことや、とにかく思いついたままに描くという創作スタイルについても言及しており、その言葉通り、素早い筆致でイラストを描いていることが映像で確認できる。

(画像はYouTube『Yoshitaka Amano – his universe, on paper』より)
(画像はYouTube『Yoshitaka Amano – his universe, on paper』より)
(画像はYouTube『Yoshitaka Amano – his universe, on paper』より)
(画像はYouTube『Yoshitaka Amano – his universe, on paper』より)

 自分らしさはわからないとしつつ、ギュスターヴ・モローやレオナルド・ダ・ヴィンチといった自分がいいと思った巨匠を真似しつつ、あるとき自分の表現が出てきたという。普段はなかなか見ることはできない天野氏のアトリエも垣間見れるので、今回のドキュメンタリーは貴重な証言と映像といえそうだ。

ライター/福山幸司

ライター
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman
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