任天堂は5月7日(木)、2020年3月期の決算短信を同社のIR情報ページにて公開し、3月20日発売の『あつまれ どうぶつの森』がNintendo Switch向けのソフトウェアで過去最大の滑り出しを見せたことを文書内にて明らかにした。
今回公開された決算短信は2019年4月から2020年3月までの売上高、営業利益などをまとめたもので、2020年3月期の連結経営成績は売上高が前期比9.0%増の1兆3085億1900万円、営業利益は前期比41.1%増の3523億7000万円となった。
今期は携帯専用機としてのNintendo Switch Liteを9月に発売したことにくわえ、Nintendo Switch自体も『ルイージマンション3』や『スーパーマリオメーカー2』などのソフトウェアタイトルとあわせて好調に売り上げを伸ばしている。これにより、2020年3月期でのミリオンセラータイトル数はサードパーティー製のものを含めて27本を記録した。
特に『あつまれ どうぶつの森』は発売の3月20日からわずか11日間で1177万本を売り上げ、2019年11月15日に発売された『ポケットモンスター ソード・シールド』の同期売上本数である1737万本にも迫る勢いだ。
このほか、2020年2月から3月にかけて、新型コロナウイルス感染症の影響による『リングフィット アドベンチャー』やNintendo Switch本体、Joy-Conなどの周辺機器への経済的悪影響が限定的であったことや、インターネットサービス大手のテンセント社を通じた中国でのNintendo Switchの発売などを概況に挙げている。
また、パッケージ版と併売されているNintendo Switchのダウンロード版ソフトやダウンロード専用ソフト、有料追加コンテンツなどの売上も好調。有料サービス「Nintendo Switch Online」の売上も計上され、これらを対象とするデジタル売上高は前期比71.8%増の2041億円となった。
モバイルビジネスにおいては2019年9月に配信が開始された『マリオカートツアー』などにくわえ、これまでの配信済みタイトルも継続して楽しまれていることから、IP関連収入なども含めた売上高は前期比11.5%増の512億円となっている。
詳細なデータや新型コロナウイルス感染症に関するリスク情報、今後の見通しについて関心があれば実際に決算短信をチェックしてみてほしい。
ライター/ヨシムネ