ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、同社の主催するライブストリーミングイベント「State of Play」にてSucker Punch Productionsの新作オープンワールドゲーム『Ghost of Tsushima』の18分に及ぶゲームプレイトレイラーを公開した。
トレイラーでは、同社のクリエイティブディレクタージェイソン・コンネル氏らにより、フィールド探索や戦闘、カスタマイズ、フォトモードなどが紹介された。
まず紹介されたのは、「ミッションマーカーのようなゲーム的な方法を用いず、プレイヤーの好奇心のみでマップを探索する」という本作の特徴だ。本作ではUI上でわかりやすくマーカーが表示されるようなことはないが、プレイヤーの行きたい場所へ案内する手段は「自然の表現」で用意されており、コンネル氏はこれを「島があなたを導く」と表現している。
たとえば遠くの村に行きたいときは、全体マップでその村をマークする。そうするとマーカーは出ないが、その場所に向かって可視化された風が吹く。風の向かう先を目指して進むと目的地に到着できるようになっている。風の流れに合わせてススキや木の葉がそよいだりするため、なかなか絵になる風景だ。この風はゆっくりと止むようだが、任意のタイミングでまた吹かせることもできる。
マップを眺めると、彼方に上がる煙や奇妙な形の木など、さまざまなランドマークが見つかる。こういったランドマークを追っていくと、隠されたアイテムやイベントが出現する。
その道筋は、さまざまな動物によってより詳しく案内されることもあるようだ。トレイラーでは小鳥に導かれて、侍の亡霊がさまよう森にたどり着いたり、狐に導かれて狛狐が祀られる小さな稲荷神社にたどり着いて参拝するシーンが確認できる。狐は撫でることもできるようだ。
戦闘は名誉ある侍として正面からモンゴル軍と戦うことも、“冥人”として闇に潜み敵を暗殺する邪道を進むこともできる。
特に驚かされたのは、侍としての主人公「境井仁」の強さだ。戦闘紹介の冒頭で仁は甲冑姿でモンゴル軍の拠点に正面から戦いを挑む。当然槍や弓矢で武装したモンゴル兵に囲まれるが、とんでもない強さで斬り伏せている。飛んでくる矢も当然のように刀でたたき落とし、まさに名誉ある侍らしい堂々たる戦いぶりを見せてくれる。
トレイラーの後半で時代劇からの影響が語られるが、それは戦闘にも現れている。斬られた敵は、まるで映画の敵役ように苦しみながらゆっくりと倒れていく。忍者として卑劣な手段で戦うゲームだと思っていたが、予想以上に爽快な殺陣も楽しめそうだ。
同じ拠点に対して、冥人としての仁の戦いぶりも紹介された。忍者として爆竹や煙幕といったアイテムを使い、次々と敵を暗殺していく。敵に気づかれても煙玉でひるませ、強制的にステルスキルを行っている。腰を抜かした敵にも容赦なくとどめを刺し、鍵縄で自在に移動する姿はまさしく忍者といえるだろう。
侍と忍のプレイスタイルを支えるカスタマイズ要素も紹介された。仁の纏う衣装はゲームプレイメカニクスに直接影響を与える。侍であれば重厚な甲冑を着込み、忍者であれば動きやすい忍び装束を使うことになるだろう。これらのアーマーはマップに点在する花を集めることで異なる色に染めることもできるという。
また、さまざまな恩恵を与えるお守りも装備できる。トレイラーではプレイヤーのライフポイントをゆっくりと回復させる大国主命のお守りなどが確認できる。
フォトモードでは風向きの変更や、周囲に木の葉、蛍などを舞わせることもできるようだ。英語版であっても日本語音声が用意されており、時代劇映画のような白黒でフィルムグレインの掛かったグラフィックでゲームを楽しむこともできる。
7月17日の発売を控え、ゲームの詳細が次々と明かされる『Ghost of Tsushima』。ゲームの予約は公式サイトなどから行える。発売日にプレイしたい方は、忘れずに予約して欲しい。
ライター/古嶋誉幸