アミューズメント機器の製造、開発、販売を手がけるバンダイナムコアミューズメントは、アーケードゲーム『ワニワニパニックR』の稼働を6月16日(火)より順次開始することを発表した。
1989年に登場した『ワニワニパニック』は、もぐら叩きのように飛び出してくるワニをハンマーで叩き、制限時間内での得点を競うエレメカ【※】である。シンプルなゲーム性で大人から子どもまで幅広く人気を集めているが、近年は筐体製造元の倒産や修理部品の供給不足によって絶滅の危機に瀕しているとの報道もなされていた。
【※】エレメカ:エレクトロニクスとメカトロニクスを組み合わせて作られた造語「エレクトロメカニカルマシン」の略。ビデオゲームと区別したアーケードゲームを指すという分類が一般的。
今回登場した『ワニワニパニックR』は当時の外観をそのままに、ふたりでの協力プレイへ対応した。備え付けのハンマーはふたつになり、上手に遊べない小さな子どもでも保護者と一緒に楽しめるようになっている。
また、筐体正面の得点表示パネルには32インチの液晶モニターを搭載。プレイ中にはさまざまな演出がなされ、プレイヤーだけでなく、周りで観る人も楽しませる工夫が加えられた。
【㊗本日より全国のゲームセンターにて順次稼働開始🎉】
— バンダイナムコアミューズメント公式アカウント (@bnam_jp) June 16, 2020
ついに!あの伝説のエレメカが、
『ワニワニパニックR』として復活!
外観は初代を忠実に再現!😆✨
初代にはない特別な仕様も追加されてる👏
ワニを叩いて高得点を目指そう!!💥(イデッ)>🐊🐊🐊🐊🐊
#ワニワニパニックR#ワニワニ pic.twitter.com/SCBx5q3zwW
初代『ワニワニパニック』の開発者でバンダイナムコホールディングス前会長の石川祝男氏によるコメントと製品概要は以下のとおりだ。
◆初代「ワニワニパニック」開発者 石川祝男氏からのコメント
30年以上前に開発した機種がほぼ同じ仕様で発表され、感無量です。本当に嬉しいです。一番嬉しかったのは、新たにモニターを採用したりソフトが生まれ変わったりしているにも関わらず、昔の良さをそのまま再現しようとこだわってくれたことです。一見すると初代「ワニワニパニック」と見分けがつかないほどです。その仕様は現在も変わらず人々に受け入れられ、楽しんでいただける完成度の高さだと自負しています。
近年スマートフォンのゲームが世を席巻していますが、「ワニワニパニック」や「太鼓の達人」など、誰もが子どもの頃に一度は通る道となるようなアーケードゲームはずっとあり続けてほしいと思いますし、これからも作り続けてほしいと願っています。
石川祝男(いしかわ・しゅくお)氏
バンダイナムコホールディングス前会長。
1978年 ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)入社。
1989年 企画・開発した「ワニワニパニック」が大ヒットし、誰もが知るロングセラーとなる。
2001年 社内で企画が埋もれかけていた「太鼓の達人」を常務取締役として引き上げ、製品化。
こちらも大ヒットしロングセラーとなる。
2006年 ナムコとバンダイの経営統合で誕生したゲーム事業部門会社であるバンダイナムコゲームス
(現バンダイナムコエンターテインメント)社長に就任。
2009年 バンダイナムコホールディングス代表取締役社長に就任。
2014年 バンダイナムコグループの過去最高売上・過去最高益を更新。
2015年 バンダイナムコホールディングス代表取締役会長に就任。
2018年 バンダイナムコホールディングス代表取締役会長を退任。同年顧問に就任。
2019年 顧問を退任。
『ワニワニパニックR』概要
[ジャンル] パニックアクションゲーム
[稼働時期] 2020年6月16日(火)
[プレイ人数] 1~2人
[プレイ料金] 100円~/1回
[公式サイト] https://bandainamco-am.co.jp/am/vg/waniwanipanicr/
[権利表記] ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc. ⒸBANDAI NAMCO Amusement Inc.
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※画像はイメージです。
『ワニワニパニック』開発者からグループ会長にまで上り詰めた男が語る、ナムコ激動の40年。創業者・中村雅哉との思い出、バンダイ経営統合の舞台裏【バンダイナムコ前会長・石川祝男インタビュー:ゲームの企画書】
ライター/ヨシムネ