株式会社ポケットモンスターは、5vs5のチーム戦略バトルゲーム『Pokémon Unite』(以下、『ポケモン ユナイト』)を正式発表した。基本プレイ無料タイトルとなり、配信時期は未定。プラットフォームはNintendo Switchとスマートフォンで、クロスプラットフォームプレイにも対応するという。
開発は中国のTencet GamesのTiMi Studiosと開発が進められる予定となっている。同スタジオは『伝説対決 -Arena of Valor-』、中国名で『王者栄耀』というタイトルの開発に参加していることでも知られる。
『ポケモン ユナイト』いわゆる『League of Legends』や『Dota 2』といったオンラインバトルアリーナ(MOBA)をベースにした作品で、ゲームコンセプトは「初めてでもできる 何回でも遊びたい ポケモンのチームワークゲーム」とされている。
ゲーム内ではシリーズ最大となる1チーム5人のプレイヤーが、それぞれポケモンを操作しリアルタイムに戦うことになる。マップは左右で味方陣地と敵の陣地に分かれており、それぞれに5つのゴールが存在。マップ上で野生のポケモンを捕まえて、相手の陣地にあるゴールへ持っていくと得点をゲットできる。ゲームではこの得点を制限時間内にどちらのチームがより稼げるかを競い合うことになる。
使用するポケモンはゲームごとにレベル1からスタートし、野生のポケモンを倒すことでレベルアップし、進化していく。レベルに応じて新たな技を覚え、この際にどの技を選べるかを選択することで、近距離攻撃や遠距離攻撃などに特化することができる。またゲーム後半には「ユナイトわざ」を覚え、このわざでは敵に大きなダメージを与えることができる。
このほか発表では、ゲーム内で敵を挟み込んだり裏周りするといったチームワークが重要と説明された。敵の視界から隠れることができると思われる草むらの存在や、倒されると時間差でリスポーンするシステムなど、従来のMOBA作品の要素は本作でも健在のようだ。
ただし本作には、近づいた敵を自動で攻撃するタワーは存在しない。代わりに独自の要素として、自陣のゴール近くにいると体力が回復するという要素があり、このゴールは敵陣のものを破壊することも可能だという。
なお実際のプレイングでは、「リザードン」、「ピカチュウ」、「ルカリオ」、「カビゴン」、「カメックス」、「ピクシー」、「カイリキー」、「ファイアアロー」、「フシギバナ」、「ゲンガー」といったプレイアブルポケモンが実装されていることが確認された。これらのポケモンは特徴は異なるものの、タイプ相性は存在しないという。
まさかの『ポケットモンスター』初のMOBA作品としてサプライズ発表された『ポケモン ユナイト』。すでにMOBAにはさまざまな企業やゲームシリーズが進出している中で、いかに『ポケモン』らしいゲーム性を見せてくれるのか楽しみだ。今後の続報に期待したい。
文/ishigenn