ロンドンに拠点を置くデベロッパーKumi Souls Gamesが、美麗なピクセルアートの2Dアクションゲーム『The Last Faith』を開発中だ。本作は2020年6月、目標額の450%以上の資金を集めてKickstarterキャンペーンを成功させており、2021年の発売を目指している。対応プラットフォームはPlayStation 4、Xbox One、Nintendo Switch、PC(Steam)。
ゲームの大きな特徴は、前述の通り美麗なピクセルアートとアニメーションだ。背景も書き込まれており、ゴシックホラー調の良い雰囲気が出ている。ゲームのイカしたアートスタイルは言葉で説明するより、トレイラーをみるのが手っ取り早いだろう。
『The Last Faith』は、分岐する広大なフィールドの探索を重視したメトロイドヴァニアスタイルの2Dアクションだ。科学と魔法が入り交じり、宗教への信仰が法律となる世界。ゲームの舞台は疫病が蔓延し、かつての繁栄は失われて退廃した都市。ロンドンのデベロッパーの作品のためか、なんとなく19世紀のロンドンの雰囲気がある。
主人公は記憶を失ったままエリックという男性だ。陰謀のただ中に身を置き、隠された予言を覆すために腐敗した世界の真実を解明しなければならない。
プレイヤーは巨大なマップを思うように探索し、そこで出会う謎やモンスターと戦い、エリックを強化する。そのままでは手強い敵でも、別の場所でアイテムを探してキャラクターをパワーアップさせれば有利に戦えるといったこともあるだろう。
スクリーンショットでは、グラップリングフックやダブルジャンプなどが紹介されている。メトロイドヴァニアスらしく、手に入れた能力でさらに探索範囲が広がるはずだ。
戦闘にも力が入れられている。コンボやスペシャルアタック、そして3種類の目的が異なる回避動作が特徴だ。武器は剣、斧、槍、鎌など、動作の異なるものが用意されており、これらの武器には炎、氷、電撃といった複数の特殊効果を付与することができる。
炎は獣や氷の敵に有利、電撃は人間タイプや装甲を纏った敵に対して有利など、それぞれに得意な敵のタイプがある。近接武器だけでなく拳銃やライフルといった遠距離武器も登場。それぞれ固有の能力を持ち、防御を固めた敵の体勢を崩したり、気絶させたりできる。
回避動作は「バックドッジ」、「タクティカルドッジ」、「回避ドッジ」の3種類。バックドッジはその名の通りシンプルに後方に回避する。タクティカルドッジは相手の後ろに回り込むように回避する。回避後は自動で向きを逆に変えるため、1対1での戦闘で有利だ。「回避ドッジ」は前転して特定のタイプの敵を回避する。複数の敵と戦うときに有利なドッジだ。
どういった方法でこれらを使い分けるかまでは書かれていないが、間違えて状況にそぐわないドッジを使ってしまうと戦闘が不利になりそうだ。反面、使いこなせばかなり有利に立ち回れるだろう。
わくわくする世界が美しいピクセルアートで描かれた『The Last Faith』。発売は2021年とまだ少し先だが、ゲームの発売が楽しみだ。興味があるという方は、Steamのウィッシュリストに登録してゲームの続報を待ってほしい。
ライター/古嶋誉幸