『マインクラフト』でも特に難しい「ハードコアモード」は、難易度がハードに固定され一度でも死んだら二度と復活できない上級者向けのゲームモードだ。些細なミスであれ、重大なミスであれ、死んでしまえばそのワールドは消え去る。
この難易度は『マインクラフト』を遊び尽くした上級者のストリーマーにも人気で、日夜多くのプレイヤーが挑んでいる。Gisthekey氏もそんなストリーマーのひとりだ。500時間プレイし続けたハードコアで、ほんの些細なミスによって終わりが訪れた瞬間のクリップが海外掲示板Redditに投稿されて話題となったことを、海外メディアGameRantが報じている。
動画では、クリーパーが入った巨大な落とし穴に落ちたことで500時間の努力が水の泡になったことが分かる。Redditに投稿したManLikeOlly氏によると、Gisthekey氏は「動物園」を自身の基地に作ろうとしていたのだという。帯電したクリーパーを動物園に入れようとして操作を誤ったようだ。帯電クリーパーは通常のものの2倍の攻撃力を持つため、ひとたまりもなかった。
Gisthekey氏も死亡時は開いた口が塞がらないという様子で、頭を抱えてただ笑うしかなかったようだ。
Redditのスレッドにはさまざまな感想も寄せられた。「通常、こういった人々はやり直しも楽しんでいるので、それほどたいしたことはありません」という書き込みに、エンドゲームを超えて500時間もプレイしたデータが消去されるのが楽しいわけがないといったような、ハードコアモードでの死に対する議論が交わされている。
ダイヤモンドの防具やプレイヤーを死から守る不死のトーテムを持っていれば、という攻略上の意見も書き込まれているが、後からならいくらでも反省できる内容だ。500時間生き延びた人にそういう知識がなかったとも思えない。
とにかくGisthekey氏の500時間にわたる冒険は終わり、幽霊となって自身のワールドを一回り。新たな戦いを始めた。
2019年に、5年間ハードコアで生き延び世界記録を樹立したプレイヤーの記録が終了したことが話題となった。あるRedditユーザーが指摘しているように、『マインクラフト』のハードコアは生き延びている間ではなく、死ぬことで名声を得るということなのだろう。
ライター/古嶋誉幸