2019年に発表された『指輪物語』の登場人物「ゴラム」の名前をタイトルにしたアクションアドベンチャーゲーム『The Lord of the Rings: Gollum』の予告映像が、海外メディアIGNによって独占公開された。
2019年3月に発表された作品で、ドイツのスタジオDaedalic Entertainmentが開発を担当。今年6月に掲載された海外メディアHollywood Leporterの取材記事では、ゲームは2021年に発売予定で、対象プラットフォームはPCと関連する全てのコンソールであるとされている。
ゴラムは小説『ホビットの冒険』や『指輪物語』に登場するホビット族で、本名はスメアゴル。作中ではおよそ500年にもわたり「一つの指輪」に魅了され続けた。映画『ロード・オブ・ザ・リング』では、名台詞「いとしいしと」とその異形の姿でインパクトを放った存在で、指輪の魔力に染まった狂気的な演技で記憶に残っている人も少なくないだろう。
ゲームの内容はまだほとんど明らかになっていないが、Hollywood Leporterのインタビューによれば、ゴラムが指輪を手に入れてから『指輪物語』が始まるまでのあいだで物語が描かれることが分かっている。ゲーム中ではキャラクターの中で常に「スメアゴルの声」と「ゴラムの声」のふたつの声が語りかけてくるが、このふたつの声はゲームの中で決断を下すための判断材料になるという。
海外メディアDaily Starのインタビューでは、ゲームのアートスタイルは映画とは異なるものを目指していることが明らかにされている。また、これまでの『指輪物語』をテーマにしたゲームは広大な中つ国を旅するオープンワールドゲームが多かったが、本作はアクション・アドベンチャーゲームと銘打たれているように、広大に感じるエリアはあるかもしれないが一般的な意味でのオープンワールドゲームではないことが明かされている。
Daedalicはストーリー重視のアドベンチャーゲーム制作で高い評価を受けており、『The Lord of the Rings: Gollum』も同社の強みを活かした作品になりそうだ。
ほとんど詳細が分からない『The Lord of the Rings: Gollum』だが、日本時間8月28日にはジェフ・キーリー氏がホストする配信イベント「Gamescom Opening Night Live」が実施予定となっており、こちらでさらなる詳細が発表される可能性もありそうだ(参考記事)。ゲームに興味がある方はgamescomも含め、今後の続報を見逃さないようにしよう。
ライター/古嶋誉幸