ゲームを題材にしたさまざまなコメディ動画を公開する集団「Viva La Dirt League」は、FPSあるあるを面白おかしく描く実写映像「FPS LOGIC SUPERCUT」を公開した。
これまでViva La Dirt Leagueは、「やたら主人公にミッションが振られる」、「FPSの蘇生」といった約3分のネタ動画を公開してきたが、今回の実写映像はそれらをFPSのひとつのミッションのようにした動画だ。
映像では全編にわたってFPSあるあるがなんども登場する。まるで実写映像のようなリアルなグラフィックのFPSを遊ぶ主人公だが、グラフィックと剥離するように「リアルじゃない」ゲームらしい内容に徐々にあきれていく様がおもしろい。
たとえば、上官から大量のタスクを振られたときは口をあんぐりと開け、「これを全部自分がやるんですか?」と聞き返す。上官は当然気にせず、主人公の言葉にも耳を貸さない。これはゲームだからだ。最終的に画面いっぱいになるまでタスクは増加し、スクロールしないと見られないほどの任務が貯まる。
多くのFPSでは、さすがにここまで一度に大量にミッションがやってくることはあまりない。しかし、ひとつのミッションで振られるタスクはこのくらいの量があることはザラだ。逐次命令を受けるか、ミッション開始時に全部指定されるかの違いくらいだろう。
ほかにも、仲間が死んだらゲームオーバーになる。主人公は「第二次世界大戦ではたくさんのひとが死んだだろ!なんでコイツが死んだらゲームオーバーなんだよ!」と神(ゲームシステム)に向かって抗議の声を上げるが、神は当然気にしない。主人公の言葉にも耳を貸さない。これはゲームだからだ。
ステルスプレイ中には、味方が目の前にいても気づかない敵や、死体を見つけてもすぐに興味をなくす物忘れが激しすぎる敵などが現れる。なんでこんなゲームに100ドルも払ったんだとひとりごちるが、ついに堪忍袋の緒が切れる。
安全な方法を選ぶステルスか、敵のただ中に飛び出して銃を撃ちまくるランボープレイかの選択肢で、主人公は迷いなく武器を手に敵に向かって撃ちまくる。もはやこの地獄から抜け出すにはさっさとクリアしてしまうしかない。
が、最後は悲しきFPSゲーマーのサガが出てしまう。固定砲台を使った残弾を気にしない撃ちまくりプレイが嫌いなFPSファンなどいない。これまでの不満を撃ち落とすかのように楽しげに銃を撃ち、敵戦闘機をたたき落とす主人公の顔は楽しげだ。
終わりよければ全てよし。筆者もそうだが、最後に楽しい体験があれば道中の不満など弾丸と一緒に空の彼方に飛んでいってしまう。「FPS LOGIC SUPERCUT」では、そんなFPS「プレイヤー」あるあるも一緒に描いているのかもしれない。
なお「FPS LOGIC SUPERCUT」は全編英語だが、個別の動画には日本語字幕も用意されている。
・「新しいFPSのキャンペーンを始めたとき -敵襲」(映像リンク)
・「理不尽な達成目標 – 戦闘計画」(映像リンク)
・「FPSキャンペーンのチームメイトは透明なのか?」(映像リンク)
・「ステルスか、ランボープレイか? – 最後の戦い」(映像リンク)
そこかしこにネタ満載の「FPS LOGIC SUPERCUT」が気に入れば、Viva La Dirt Leagueのほかのあるある動画も見てみて欲しい。『PUBG』(PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS)の寸劇(動画リンク)や、『Escape from Tarkov』あるある(動画リンク)など、ゲームを知らなくてもクスリとでき、知っていれば苦笑間違い無しの楽しい動画が目白押しとなっている。