ガンホー・オンライン・エンターテイメントは11月13日(金)に実施した決算説明会【※】で、子会社のGRAVITYが開発するMMORPG『ラグナロクオンライン』のIPを活用した、新作タイトルを6本展開する方針を明らかにしている。
【※】:2020年12月期第3四半期(2020年1月1日~9月30日)
『ラグナロクオンライン』は、韓国に拠点を置くGRAVITYが、李命進(イ・ミョンジン)氏による漫画『Ragnarok into the abyss』の世界設定をもとに制作したPC向けMMORPGである。日本ではガンホー・オンライン・エンターテイメントが2002年12月1日から正式サービスを運営しており、2020年12月で18周年を迎える。
決算説明会の資料によれば、いくつかの国内ゲームメディアですでに報じられているiOS、Android向けのMMORPG『Ragnarok Origin(ラグナロク オリジン)』は、2021年上半期の国内リリース予定が発表された。モバイルアプリの市場調査会社であるApp Annieのデータによれば、2020年7月の韓国リリースから執筆時点まで、App StoreおよびGoogle Playのトップセールスランキング上位に留まり続けているようだ。
さらに、動画共有サービス「TikTok(ティックトック)」などを運営する、中国・ByteDance社との共同配信によるアクションRPG『Ragnarok X: Next Generation』については、2021年の上半期中に東南アジアでリリースする予定も明らかとなった。こちらは10月15日に台湾、香港、マカオに配信され、同地域のApp StoreおよびGoogle Playでセールスランキング1位を獲得している。
このほか、放置型RPG『The Labyrinth of Ragnarok』は、2020年12月にタイとインドネシアで配信される。また、タイではバトルロイヤルの要素を取り入れた『Ragnarok: Battle Academy』と、韓国の子会社であるネオサイオン社開発のストーリーRPG『The Lost Memories: a Song of Valkyrie』が2021年上半期にリリース予定だ。
最後に、決算説明会にて触れられた『ラグナロクオンライン』IPの作品で唯一のPC向けである新作MMORPG『Ragnarok Begins』については、2021年上半期に韓国での配信を予定している。
2019年11月に韓国・釜山で開かれたゲームショウイベント「G-Star 2019」では多くのIP作品が紹介されたが、日本で次にリリースされるのは『Ragnarok Origin』となりそうだ。
ライター/ヨシムネ