『マジック:ザ・ギャザリング』の最強カードと名高い「ブラック・ロータス」が1月18日(月)にオークションサイトebayへ出品された。執筆時点で入札額は1億円を突破している。
「ブラック・ロータス」とは、トレーディングカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』のカードの1種。カードを場に出したり、能力を使用する際に必要な「マナ」(コスト)を、「ブラック・ロータス」を生贄に捧げることで3つ生成できるという非常に強い能力を持っており、『マジック:ザ・ギャザリング』初期の強力カード9枚である「パワー9」の筆頭格。
【更新 2021/1/19 12:30】 記事初版にて「場に出すだけで」と記載しておりましたが、正しくは「「ブラック・ロータス」を生贄に捧げることで」でした。訂正しお詫び申し上げます。
その強力すぎる能力ゆえに、現行ルールでは禁止カードとなっているうえ、一部を除いてほぼすべてのカードをデッキに入れられる「ヴィンテージ」フォーマットにおいても、デッキに1枚しか入れることができない。また、開発会社であるウィザーズ・オブ・ザ・コースト社も「再録はしない」と公表している。
ちなみに、2020年1月に発売された『デュエル・マスターズ』の「謎のブラックボックスパック」にて『マジック:ザ・ギャザリング』とのコラボカードとして「ブラック・ロータス」が収録され話題となった。
「ブラック・ロータス」は、1993年に発売された最初の基本セットである「Limited Edition Alpha」、その後発売された基本セット「Limited Edition Beta」、「Unlimited Edition」に収録されており、その中でもっとも希少性が高いのはたった1100枚しか印刷されなかった「Limited Edition Alpha」となっている。
今回出品されている「ブラック・ロータス」はもっとも希少な「Limited Edition Alpha」に収録されていたもの。さらにスレやキズが無いことはもちろん、傷つきやすい角の状態も非常に良く、トレーディングカードのグレーディングサービスを行うPSAがつけたスコアは最高の「GEM MINT 10」となっている。
みなさんの年末年始の大掃除で出てきたトレーディングカードに、もしかしたらお宝が眠っているかもしれない。かつてのデュエルを回顧しながら、現在の価値をチェックしてみてはいかがだろうか。