ポーランドのワルシャワに拠点を置くゲームデベロッパーMechanistryは、ビーバーが主役の都市運営シミュレーション『Timberborn』の体験版の配布をSteamにて開始した。
現地時間2月16日(火)まで遊べるので、日本では2月17日(水)ごろまで遊べる見込みだ。体験版の対応言語は英語のみだが、早期アクセス版は日本語ローカライズが予定されている。早期アクセスは2021年第1四半期中の開始を予定している。
『Timberborn』は人類が滅亡したあと、進化したビーバーが人類にとって代わった世界が舞台の都市運営シミュレーション。ビーバーは人類と同じように木を切り倒し、水をくみ上げ、家や農地を作って文明的な生活が営めるほどに進化した。
ビーバー社会は木を主軸にした「ランバーパンク」と名付けられた世界になっており、生活のほとんどは木を消費して回っている。プレイヤーはそんな世界でビーバーを率い、幸福な社会の構築を目指す。
進化したビーバーは食べて、寝て、木をかじるだけの存在ではない。さまざまな欲求をもった人類と同じ知的生命体だ。ビーバーにはひとりひとり欲求に基づいた幸福度が設定されており、「おなかがすいた」や「水が飲みたい」だけでなく、バランスの取れた食事や満足のいく装飾、あるいはエンターテイメントを求めている。彼らの幸福な人生のため、ときにはメリーゴーランドのような娯楽も作ってあげよう。
ゲームの世界は雨季と乾季が交互にやってくる。乾期に備えて雨期の間にダムを作ったり、洪水に備えて新しく川を作ったりと、ビーバーらしい習性を活かした街作りが求められる。
世界には旧人類の残した遺産も眠っている。ビーバーの社会のさらなる発展には人類が残した鉄が必要不可欠だ。都市を拡大する傍ら、我々人類が残したものの探索も進めよう。
かわいらしい見た目のビーバーと同様、ゲームは初心者でも楽しめるかわいい都市運営シミュレーションゲームになっている。せわしなく動き回り、えっちらおっちらと木や食料を運ぶ姿は微笑ましい。
体験版にはチュートリアルが用意されていないので、序盤は少しとっつきにくいかもしれない。英語ではあるが公式が序盤の流れを解説する動画を公開しているが、序盤の流れを簡単に説明したい。
本作は「資材」(Materials)、「食料」(Food)、「水」(Water)、「科学技術」(Science)の4つの資源が用意されている。食料や水は生きるために必要で、農業にも使う。資材は建物の建設に使い、科学技術はより高度な建築物をアンロックするために使う。
食料を集めるには、画面下部のにんじんアイコンから「Gatherer Flag」を選び、白い枠で囲まれた範囲にマップに自生しているブルーベリーなど食料が入るように建設する。これでワーカービーバーが食料を集めてきてくれるはずだ。
建設に必要な木を集めるには、「Storage」の中の「Log Pile」を建設し、斧のアイコンがついた「Manage tree cutting area」から、切りたい木を選ぶ。
木が集まったら川べりにウォーターポンプを建設したり、農地を作ったり、ビーバーが寝る家を建てたり、移動速度を上げる道路を作ったりと、便利な施設を建ててさらなるビーバー都市発展を目指そう。
ビーバーたちが働く姿を眺めるだけでも楽しい『Timberborn』は、現地時間2月16日(火)まで体験版を配信中。興味がある方は一度試してみてほしい。
ライター/古嶋誉幸