カナダのゲームデベロッパーBrilliant Game Studiosは、同社が開発した戦場サンドボックスシミュレーション『Ultimate Epic Battle Simulator』の無料配布をSteamにて開始した。期間は伝えられていないが、公式Twitterアカウントは「a very limited time」(とても限られた時間)と無料配布期間が短いことを仄めかしている。
この無料配布は日本時間1月30日(土)午前3時に同社のYouTubeチャンネルで公開される「非常に巨大でエピックな」発表を記念して実施されている。
詳しい内容は不明だが、2週間ほど前に砂漠に突き刺さる剣と盾、奥にはスパルタの兵士が経っているティザートレイラーが公開されていた。Steamニュースでは、ヘルメットを被った無数のガチョウのスクリーンショットが添えられており、いったい何の発表が行われるのかこれだけでは分からない。
『Ultimate Epic Battle Simulator』は、スパルタや米軍兵士、ゾンビ、ニワトリなど多様なキャラクターを戦わせるシミュレーションゲームだ。特筆すべきはその圧倒的な規模で、1万羽のニワトリとスパルタ兵を戦わせたり、米軍と数万体のゾンビのガチンコバトルをさせたりと、さまざまな大規模戦闘をシミュレートできることだ。
チームや参加ユニット、登場するマップの位置などを自分で設定し、大迫力の戦闘を楽しめる。
戦場をシミュレートするだけでなく、実際にプレイヤーが一ユニットとして戦闘に参加することもできる。また、米軍兵士として仲間を率い、ゾンビなどと戦う「FPS INVASION」モードも搭載。
プレイヤーがユニットの能力を編集でき、Steamワークショップからユーザー製作コンテンツを追加できる。『スターウォーズ』の二次創作やゲームに登場しない現代の米軍兵士など、多くのコンテンツが多数アップロードされている。
Brilliant Game Studiosは1万体以上のユニットを描画するため、Unityエンジン上で強力な群衆描画レンダリングシステムを開発。各ユニットはマップに合わせて独自の移動パスを設定し、パフォーマンスには影響を与えないという。
Brilliant Game Studiosは2020年、大量にユニットを描画する技術を活かしてオープンワールドRPG『The Black Masses』をSteamで早期アクセス版としてリリースした。
『The Black Masses』のバージョンは0.98、そろそろ正式バージョンのリリースも視野に入っている。「エピックな発表」とは本作の正式リリース日の発表かもしれない。無料で配布中の『Ultimate Epic Battle Simulator』をプレイしながら、発表を待ってほしい。
ライター/古嶋誉幸